研究課題/領域番号 |
19KK0124
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
漆原 大典 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60824886)
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研究分担者 |
柿本 健一 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40335089)
浅香 透 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80525973)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2022年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | マルチスケール構造解析 / フェロイック物質 / ドメイン構造 / 強誘電体 / マルチスケール解析 |
研究開始時の研究の概要 |
強誘電体をはじめとするフェロイック物質は、応力や電界といった外的起因によりドメイン構造を変化させる。ドメイン構造の制御により圧電特性が改善するという報告など、局所構造のもつ機能を明らかにすることが材料開発において重要な課題である。本国際共同研究では強誘電体試料に対して温度、応力、電界を組み合わせた物性評価を行い、各特性の起因を結晶構造の観点から調査する。評価スケールの異なる手法を横断的に駆使したマルチスケール構造解析を実施することで、マクロな物性とミクロな結晶構造をつなぎ合わせ、フェロイック物質のもつ物性と構造の相関を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本国際共同研究では強誘電体試料に対して温度、応力、電界を組み合わせた物性評価を行った。更に、評価スケールの異なる手法を横断的に駆使したマルチスケール構造解析を実施することで、マクロな物性とミクロな結晶構造をつなぎ合わせ、フェロイック物質のもつドメイン構造と物性の相関を明らかにした。非鉛強誘電体の局所構造評価において、格子欠陥がドメインサイズや形状に影響を与えていることが明らかとなり、格子欠陥の導入によりドメイン構造の制御が可能となった。ドメイン構造中の局所構造の変化が誘電特性に影響を与えていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強誘電体材料は様々な電子部品に使用され、その機能の向上および改善には結晶構造とともにドメイン構造の制御が重要な課題である。ドメイン壁の局所領域においては特異な結晶構造や格子ひずみが生じることがあり、物質本来からは予想されない機能を示すことがある。本研究では非鉛強誘電体に対して温度、応力、電場を組み合わせた環境下での物性測定とその際に生じるドメイン構造について評価を行った。外場を起因とするドメイン構造の制御だけではなく、試料合成条件からもドメイン構造の制御が可能であることを見出し、ドメイン構造が新たな機能発現の場となり得ることが明らかとなった。
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