研究課題/領域番号 |
19KK0146
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
新家 一男 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (20251481)
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研究分担者 |
末永 光 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (90357252)
工藤 慧 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (80828161)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 天然化合物 / 難培養微生物 / 生合成遺伝子 / 海洋生物 / メタゲノミクス / 異種発現 / 異種発現解析 / 難培養性微生物 / 異種発現生産 |
研究開始時の研究の概要 |
タイ国の海洋生物から見いだされた、医薬品として上市されている ecteinascidin 743 (ET-743) は、群体ホヤに共生する難培養の微生物によって生産されていることが明らかにされてきた。本化合物は現在、天然化合物由来の前駆体から半合成により供給されているが、反応ステップが多く収率が悪いのが問題となっている。本研究においては、タイ国研究者と協力して、ET-743 の生合成遺伝子クラスターの正確な同定と、培養可能な宿主微生物を用いた異種発現による臨床薬の安定供給の可能性を検証する。
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研究実績の概要 |
タイ国の海洋生物から見いだされた、医薬品として上市されている ecteinascidin 743 (ET-743) は、群体ホヤに共生する難培養の微生物によって生産されてい ることが明らかにされてきた。本化合物は現在、天然化合物由来の前駆体から半合成により供給されているが、反応ステップが多く収率が悪いのが問題となって いる。本研究においては、タイ国研究者と協力して、ET-743 の生合成遺伝子クラスターの正確な同定と、培養可能な宿主微生物を用いた異種発現による臨床薬の安定供給の可能性を検証する。さらに近年、ET-743 以外にも renieramycin 等の陸生微生物二次代謝産物には見られないような、特徴的な構造を持つ化合物が、海洋生物より多数見出されている。そのような、タイ国に棲息する海洋生物や植物などの共生細菌に由来する有用化合物の生合成遺伝子クラスターの解明についても、広く共同で進めるものである。 今年度は、得られたゲノム配列情報よりETC-743の生合成に関わる全遺伝子クラスターの同定を進めた。これまでに唯一報告されているETC-743の生合成遺伝子は、地理的に離れたカリブ海産のホヤ共生微生物メタゲノムから同定されたものである。解析の結果、一部機能不明な領域が依然として存在し、全領域の同定には至らなかったものの、我々が構築したDNA調製方法およびシーケンス解析手法によって、この既報の共生細菌ゲノム配列に比べて、冗長度の高さおよびエラー率の低さの点で、はるかに高精度の共生細菌のゲノム配列を得ることに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの世界規模での蔓延が進む中で、タイへの渡航禁止及び共同研究先大学の閉鎖が実施される状況にあったため、本研究の進捗は著しく妨げられた。研究打ち合わせや意見交換をメールやオンラインで行なったり、新たな研究テーマへの創出のための予備実験等も行ったが、研究推進への障害は大きい。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染症に伴う渡航規制のために、海洋生物のサンプリング計画の全ては実施てきなかったが、メールやWeb会議によるミーティングにより共同研究社と情報共有および意見交換を進め、論文発表につなげる。
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