研究課題/領域番号 |
19KK0157
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 (2021-2022) 福井県立大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
松岡 由浩 神戸大学, 農学研究科, 教授 (80264688)
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研究分担者 |
石井 孝佳 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 准教授 (80823880)
佐久間 俊 鳥取大学, 農学部, 准教授 (40717352)
宅見 薫雄 神戸大学, 農学研究科, 教授 (50249166)
辻本 壽 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (50183075)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2024年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | タルホコムギ / パンコムギ / 八倍性合成コムギ / 国際トウモロコシ・コムギ研究センター / ナショナル・バイオリソース・プロジェクト / 8倍性合成コムギ / 国際トウモロコシ・コムギ改良センター / CIMMYT / NBRP |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、6倍性パンコムギ(AABBDDゲノム)に祖先野生種タルホコムギ(DD)のコアコレクションを交配・胚培養して、多数の「8倍性合成コムギ(AABBDDDD)」を作出する。そして、タルホコムギの多様なアリルをパンコムギに導入して利用する新技術を開発し確立する。過去100年、コムギ染色体数の発見、倍数性進化の解明等、日本は世界の研究をリードしており、最高水準の研究リソース(人材、技術、遺伝資源)を有する。本研究は、ゲノム解読が完了した好機に、研究リソースを結集し、気候変動下の食糧生産問題の解決に向けて、国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT、メキシコ)との共同研究を推進する。
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研究実績の概要 |
温暖化で深刻な負の影響を受けるパンコムギでは、育種を加速して、気候変動に打ち克つ品種を開発する必要がある。本研究は、六倍性パンコムギ(AABBDDゲノム)に祖先野生種タルホコムギ(DD)のコアコレクションを交配・胚培養して、多数の「八倍性合成コムギ(AABBDDDD)」を作出する。過去100年、コムギ染色体数の発見、倍数性進化の解明等、日本は世界の研究をリードしており、最高水準の研究リソース(人材、技術、遺伝資源)を有する。本研究は、ゲノム解読が完了した好機に、研究リソースを結集し、気候変動下の食糧生産問題の解決に向けて、20世紀に「緑の革命」を主導したことで著名な国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT、メキシコ)との共同研究を推進することを目的とする。 本研究では、研究期間内に2つの研究計画(① 八倍性合成コムギの作出、② 八倍性合成コムギ派生系統を用いたDゲノム改良と遺伝様式の解明)を実施する。本年度のそれぞれの研究実績は次の通りである。 ①八倍性合成コムギの作出:タルホコムギとパンコムギのエリート品種(農林61号もしくはBORLAUG 100)と交配し、胚培養することにより作出したF1雑種をコルヒチン処理して作出した70の八倍体コムギ系統の栽培を国内で開始した。今後、草型や開花期などの形質を調査するとともに、パンコムギとの戻し交雑により七倍体を作出する。また、若手研究者と研究分担者がCIMMYTを訪問し、海外共同研究者とともに交配作業を行なった。 ②八倍性合成コムギ派生系統を用いたDゲノム改良と遺伝様式の解明:ゲノム配列を利用してデザインしたFISH用オリゴDNAプローブを用いてパンコムギDゲノムとタルホコムギDゲノムの識別について、ブロッキング条件等の検討が必要なことが明らかとなった。今後、新たなプローブ作成を含めて、ゲノムを識別する手法をさらに検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「①八倍性合成コムギの作出」について、日本側研究者がCIMMYTを訪問して研究を進めることができた。「②八倍性合成コムギ派生系統を用いたDゲノム改良と遺伝様式の解明」については、FISH用オリゴDNAプローブの再設計を含めた条件検討が必要なことから、やや遅れが発生している。これらから、全体として、「概ね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
[研究計画の変更] 該当なし
[研究を遂行する上での課題] 新型コロナウィルスの世界的感染拡大の影響により、CIMMYTを訪問して研究を実施する計画が十分に実施できていない。
[対応策] 海外海外渡航が可能となたことから、今後CIMMYTを訪問しての研究実施を重点的に行う。
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