研究課題/領域番号 |
19KK0162
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小野田 雄介 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70578864)
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研究分担者 |
小杉 緑子 京都大学, 農学研究科, 教授 (90293919)
飯田 佳子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40773479)
青柳 亮太 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (20795132)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 熱帯林 / パナマ / 森林構造 / 多種共存 / 森林光環境 / 競争 / ツル / 樹高 / 気候 / 樹冠構造 / 光競争 / 撹乱 |
研究開始時の研究の概要 |
同等の年降水量や気温をもつ熱帯林であっても、東南アジア(旧熱帯)では、中南米(新熱帯)に比べ、突出木(超高木)が多いなど森林構造に有意な違いがあることが近年わかってきた。この原因は謎である。種による樹高の違いは、光を巡る進化的軍拡競争の結果であると考えられるため、中南米ではアジアよりも光を巡る競争が弱い可能性がある。本研究では、中南米の熱帯林を代表するパナマの熱帯雨林と熱帯季節林において、林冠クレーンを用いて、森林構造や個体間の光競争の評価・解析を行う。また東南アジアの既存データと比較することにより、熱帯の森林構造の地域差を生み出す原因に迫る。
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研究実績の概要 |
湿潤で日射の多い地域には、巨大なバイオマスをもつ熱帯林が形成され、地球の物質循環や生物多様性を考える上でも、極めて重要である。近年の研究により、同等の年降水量や気温をもつ熱帯林であっても、東南アジア(旧熱帯)では、中南米(新熱帯)に比べ、突出木(超高木)が多いなど森林構造に有意な違いがあることがわかってきた。この原因は謎である。本研究では、競争と撹乱の関係から、熱帯林の構造の違いを明らかにすることを目的としている。 新型コロナにより長く海外渡航できずにいたが、2022年8月にパナマのスミソニアン熱帯研究所が管理するParque Natural Metropolitanoにおいて、本格的な調査を開始した。調査対象地は熱帯季節林であり、40m x 40mのプロットを2つ設置し、水平距離5mごとに、林冠クレーンを使い光の鉛直分布を計測した。また胸高直径5cm以上の全ての樹木個体の樹冠形状を計測し、光獲得量を計算した。またこの調査地は木性ツルが多く、ツルが樹冠をどの程度覆っているかも評価した。これらのデータにより、熱帯季節林において共存する樹木がどのように光を得て、成長しているかを評価できるようになった。これまでの研究から期待されたように、樹高成長とともに光獲得効率が増加し、一方で光利用効率が減少する傾向が見られた。また光獲得量における垂直成分と水平成分を分けて解析したところ、パナマの熱帯季節林は屋久島の亜熱帯林より、水平成分の影響が大きいこともわかった。またツルの分布や樹木への成長への影響についても興味深い結果が得られた。 その他、代表者・分担者それぞれによって、本プロジェクトに関係する共同研究が進展した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナによる渡航制限によって実施できていなかった調査も実施でき、新規データが無事に取得できたため。
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今後の研究の推進方策 |
R4年度はパナマの熱帯季節林における調査を実施したが、R5年度はパナマの熱帯雨林における調査を予定している。得られたデータをまとめて論文執筆を行う。
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