研究課題/領域番号 |
19KK0188
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森本 直記 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70722966)
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研究分担者 |
中務 真人 京都大学, 理学研究科, 教授 (00227828)
森田 航 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 研究員 (20737358)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | アナトリア半島 / 後期更新世 / 人類化石 / 骨格形態 / 中期更新世 / 人類進化 / 後期中新世 / 類人猿 / 人類 |
研究開始時の研究の概要 |
ホモ・サピエンス(現生人類)に至った系統進化において、類人猿・人類段階の主要イベントは常にアフリカで起こったと主流仮説では考えられている。その一方、過去1600万年にわたり、様々な類人猿・人類がアフリカからの拡散を繰り返したことが、古生物地理から示唆されている。この拡散過程を明らかにするには、アフリカとユーラシアをつなぐ回廊地帯の化石資料が鍵となる。本研究では、回廊地帯の中でも有望な化石産地のひとつであるアナトリア半島(トルコ共和国)において、人類・類人猿化石の発掘調査行う。トルコ側研究者との交流を活性化させ、国際共同研究により新規化石サイトを開拓する。
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研究成果の概要 |
本助成プログラムでは、人類進化解明に古人類学的にアプローチする計画を立案した。研究期間を通じて相手国であるトルコ共和国側の研究者との連携を強めることができ、今後の共同研究の礎を築くことができた。特に、新たな人的ネットワークの構築により、研究開始時には想定していなかった地域に研究範囲を広げることができた。具体的には、トルコ共和国南部の後期更新世の洞窟遺跡における発掘調査を開始し、人類遺物を発見するに至っている。発見された資料を土台として、トルコそして更にヨーロッパの研究者を加えた共同研究へと発展させる計画である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トルコ共和国はアフリカとユーラシアをつなぐ結節点であり、両大陸間の生物の往来を明らかにする上で地理的重要性が高い。本研究で発掘を開始した洞窟が位置するレバントはアフリカとユーラシアの回廊地帯であり、我々ホモ・サピエンスとその姉妹種であるネアンデルタールの両方が存在した場所である。化石、石器、地質学的資料などの詳細な分析は今後の課題として残ったが、アフリカで誕生したホモ・サピエンスのうちユーラシアへ進出しようとする集団の特性を生物学的・文化的側面の両面から明らかにできる可能性が高く、その点で学術的・社会的意義が高い成果を生む礎ができたと考える。
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