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新規ヒアルロン酸分解酵素を分子標的にして顎顔面形成異常および口腔癌を制御する

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0232
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

犬伏 俊博  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (30550941)

研究分担者 田中 晋  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (00367541)
古郷 幹彦  大阪大学, 大学院歯学研究科, 名誉教授 (20205371)
森田 知里  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (50754727)
内橋 俊大  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60757839)
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
キーワードヒアルロン酸 / 細胞遊走 / 顎顔面形態形成 / 口腔癌 / 糖鎖
研究開始時の研究の概要

本申請課題は、国際共同研究により糖鎖生物学という新しい視点から歯科疾患や口腔組織をより深く理解しようという取り組みである。特に、頭蓋顎顔面の形態異常や口腔癌といったヒアルロン酸の合成・分解異常と関連がある歯科疾患に着目し、ヒアルロン酸の生物学的機能やTmem2を介した細胞機能制御機構を明らかにし、Tmem2を分子標的にした全く新しい治療、診断法の開発を最終目標とする。

研究成果の概要

本研究では、Tmem2はNCCの剥離部位とSox9陽性NCCが移動する際に発現することを明らかにした。Tmem2CKOでは、神経管から移動するNCCの数が大きく減少し、腹側移動経路を通るNCCの数と遊走後のNCCの数がともに著しく減少していることが明らかになった。Tmem2欠失マウス神経堤細胞を用いた in vitro 研究では、Tmem2の発現が、NCCのHAを含む基質への接着と細胞移動に必要な接着班の形成に必須であることが明らかになった。我々の研究成果は、TMEM2を介するHA分解が、正常な神経堤の発達に不可欠な役割を果たすことを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、ヒト先天性顔面形成不全の原因の一つである神経堤細胞の形成や遊走の異常において、ヒアルロン酸のやその分解機構の重要性を世界で初めて明らかにしたものである。今後、ヒト先天性顔面形成不全患者におけるTmem2やヒアルロン酸合成・分解に関わる遺伝子の変異の有無を探索することで、ヒアルロン酸の異常を原因とするヒト先天性顔面形成不全の存在が明らかになる可能性がある。また、Tmem2を標的にした治療により、口蓋裂をはじめとしたヒト先天性顔面形成不全を予防または治療できる可能性がある。これらの成果は、海外の一流学術雑誌であるPLoS Genetics誌に受理された。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-10-10   更新日: 2024-01-30  

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