研究課題/領域番号 |
19KK0246
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
杉原 百合子 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (90555179)
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研究分担者 |
武地 一 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10314197)
山本 晃輔 大阪産業大学, 国際学部, 准教授 (60554079)
岩崎 陽子 嵯峨美術短期大学, その他部局等, 准教授 (70424992)
横光 健吾 人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (70822154)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 認知症予防 / 嗅覚 / デジタルゲーム / スウェーデン / なつかしい匂い |
研究開始時の研究の概要 |
健常な高齢者あるいはMCIの段階からの、効果的・実用的な認知症予防プログラム開発が、わが国のみならず世界的にも喫緊の課題である。本研究では、①日本・スウェーデン共同で「嗅覚感応デジタルデバイスゲームを応用した認知症予防プログラム」を開発すること、②開発した認知症予防プログラムの高齢者に対する効果を縦断的に測定すること、を目的とする。そのために、スウェーデンで構築されている「嗅覚ゲーム」の研究チームに、日本から認知症診療・ケアを専門とする医学・看護学の研究者および「嗅覚」を専門とする研究者グループが参画し、認知症の人の特性等を考慮した予防プログラムの開発及び効果測定に主導的な役割を果たす。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、①日本・スウェーデン共同で「嗅覚感応デジタルデバイスゲームを応用した認知症予防プログラム」を開発すること、②開発した認知症予防プログラムの高齢者に対する効果を縦断的に測定すること、である。具体的には、認知症の診療・ケア及び高齢者のための匂いのアート制作に携わり、その効果測定をしてきた日本チームと、匂いをデバイスに取り入れたゲームを開発してきたスウェーデンチームが、学際的に統合した新しい研究ネットワークを築き、「嗅覚刺激を伴うデジタルゲーム」という認知症予防にむけた具体的なツールの開発とその効果測定を目指すものである。 今年度は、昨年作成した「嗅覚刺激を伴うデジタルゲーム(以下ゲーム)」のプロトタイプを、地域在住の高齢者に体験していただき、改良に向けた意見を聴取した。またコロナによって日本側研究者の渡航は叶わなかったが、スウェーデン側の研究者が来日し、ゲームのプロトタイプを体験していただき意見交換を行った。これらの意見を参考に改良を重ね、ゲームを完成させた。合わせて、ゲームの効果測定に向け、対象者の選定や倫理審査申請の準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度の計画は、嗅覚訓練を取り入れたゲームの完成と、高齢者を対象にした効果測定を実施する予定であった。予定通りゲームは完成できたが、効果測定に関しては、対象が高齢者であり、コロナの感染状況から計画通りに実施できず、次年度に延期となった。 以上のことから、やや遅れている、と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度はゲームの効果測定を実施する予定とし、倫理審査を進めている。また、スウェーデン側の研究者と匂いデバイスの改良とゲームへの適応を進める予定である。さらに共同研究国であるスウェーデン版のゲームを作成する目的で、スウェーデン人にとっての懐かしい匂いや出来事についてのインタビューを計画している。
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