研究課題/領域番号 |
19KK0249
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 綾香 名古屋大学, 環境医学研究所, 講師 (80508333)
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研究分担者 |
菅波 孝祥 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (50343752)
原 雄一郎 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医学研究センター, 主席研究員 (70709708)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 免疫代謝 / 脂質代謝 / 自己免疫 / 慢性炎症性疾患 / 慢性炎症生疾患 / リピドーム解析 / 慢性炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、種々の疾患に共通の基盤病態として慢性炎症が注目されているが、その分子機構は未だ十分に理解されておらず、特に免疫細胞内の脂質代謝異常の関与は不明である。本研究では、慢性炎症性の遷延化に伴う免疫細胞内脂質の量的・質的変化とその分子機構を明らかにする。また、自己免疫疾患と肥満を比較解析することにより、疾患特異的な、あるいは慢性炎症性疾患に共通の脂質リプログラミングの分子機構を解明し、治療標的としての可能性を検証する。本研究により、細胞内脂質代謝という従来にない切り口で疾患特異的な慢性炎症化の機構が明らかになるのみならず、慢性炎症性疾患の新しい診断・予防・治療の提案につながると期待される。
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研究成果の概要 |
肥満や動脈硬化、自己免疫疾患など、種々の慢性疾患に共通の基盤病態として「慢性炎症」注目されている。我々は、免疫細胞内の脂質代謝に着目し、免疫細胞の機能制御や慢性炎症性疾患の病態制御における意義の解明を目的として研究を行なった。代表的な慢性炎症性疾患である自己免疫疾患の免疫では、ダイナミックな脂質の量的・質的の変容を認めた。特に脂肪酸代謝を制御する酵素の発現変動が認められたため、多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸を経口摂取させたところ、自己免疫疾患病態が改善した。また、内因的に脂肪酸代謝に介入した際にも自己免疫疾患病態の改善が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、自己免疫疾患の進展過程において、免疫細胞内の脂質変容が起こることが明らかとなった。特に、脂肪酸の内因的・外因的変化は、細胞膜のリン脂質組成を変容させることにより、免疫細胞の機能変容をもたらすこと、それによって自己免疫疾患病態も影響を受けることが新たに見出された。エイコサペンタエン酸は魚油の主成分であり、高脂血症薬としても臨床応用されていることから、自己免疫疾患の新たな治療標的となる可能性が示唆された。
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