研究課題/領域番号 |
19KK0271
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
上原 拓郎 立命館大学, 政策科学部, 教授 (60384757)
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研究分担者 |
柘植 隆宏 上智大学, 地球環境学研究科, 教授 (70363778)
桜井 良 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (40747284)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 海洋プラスチックごみ / STIRPAT / プラスチック汚染 / 計量経済モデル / 予測 / ナッジ / 構造主義的学習論 / 北海道知床地域 / 出版社 / システムダイナミクス / 世界モデル / システム思考 / ストック / フロー / 遅れ / 産業連関表 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は1)海洋プラスチックごみの問題とは何か,また2)解決するためにはどのような対策が望ましいかを,問題を広く社会生態系に位置付けて考えることで,対策によって実現する,プラスチックの利用と廃棄を考慮した望ましい社会生態系とそこに至る道筋を定量的に明らかにする.そのために,海洋プラスチックごみと関連する世界社会生態系を一つのシステムとして捉える,システムダイナミクスと産業連関表を同期させた世界社会生態系モデルを構築する.
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研究実績の概要 |
上原は主に、the stochastic impacts of regression on population, affluence, and technology (STIRPAT) modelを用いて、217か国のプラスチックごみの2050年までの将来推計と、世界のプラスチックごみを削減することによる便益と費用の評価を文献調査により実施した。前者については環境クズネッツ曲線(Environmental Kuznets curve)の関係が認められた。また今後、プラスチックごみの排出を抑えるためには、低所得国、そしてサブサハラアフリカ諸国に対する対策に注力する必要があることが明らかとなった。プラスチックごみ対策の便益と費用の比較については、シナリオによって便益が必ずしも費用を上回らないことが明らかとなった。 柘植はプラスチック消費大国である日本と中国で、使い捨てプラスチックの使用に関するアンケート調査を実施し、どうすれば使い捨てプラスチックの使用を減らすことができるかを検討する予定である。このため、アンケートで使用するナッジ(行動科学の知見を活用して、より良い選択を自発的に行えるように手助けする手法)と表明選好法(アンケートで選好を表明してもらう方法)に関する先行研究のレビューを行うとともに、アンケート内容の検討を行った。 桜井は海洋ごみを用いたワークショップ形式の学習プログラムの開発と評価を行った。構成主義的学習論をもとに教室内で実施可能なプログラムを考案し、京都市の中学校で実施した。プログラム実施後にその効果を検証したところ、中学生の知識向上や海洋ごみを減らすための行動の促進が確認された。また教員への聞き取りより、同プログラムが実際の学校のカリキュラムとして実施するうえで一定の妥当性があることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19が発生した時期でのスタートであったため、国際共同研究に大きな遅れが生じた。1年間延長することで、当初の目標を達成するべく、研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年である今年度は、最終目標である、システムダイナミクスと産業連関表を用いて海洋プラスチックごみの対策シナリオ、とくに産業間の費用分担の在り方が産業に与える影響を考慮した分析を行う予定である。これまで、システムダイナミクスモデルの構築と産業連関表の作成は終わっており、今年度はシミュレーション及び論文執筆に注力する予定である。
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