研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
動脈硬化の治療において、最先端の生体吸収性ステントでさえも血栓症リスクは否めない。循環器ステント治療革新のためには、新しい生分解性ポリマー開発が必須である。研究代表者は、分解しても酸性有機化合物を生成しない感熱応答性生分解性ポリマーを合成した。これを利用して本研究では、フランス国研究者が有するピンサー型触媒の技術と連携して、新しい高分子材料を創る。ここでは抗がん剤と血流改善剤の2種類を、分解速度の異なる高分子を組み合わせることで薬物をタイムプログラミングで放出制御することを目指す。動脈硬化を完治させた後、若返り(アンチエイジング)を可能とする、処方を順序立てた高分子材料の創製に挑戦する。