研究課題/領域番号 |
19KK0392
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀田 紀文 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00323478)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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キーワード | 土壌侵食モデル / GeoWEPP / 土砂流出 / 土石流数値計算 / 微細土砂 / 土石流 / 斜面崩壊 / 土壌浸食モデル / 数値計算 / 現地観測 |
研究開始時の研究の概要 |
土壌浸食モデル(GeoWEPP)の開発(改訂)をニューヨーク州立大学バッファロー校で,申請者が開発した土石流モデルの適用をアメリカ地質調査所(USGS)でそれぞれ実施する.前者については基課題での成果を反映し,流木災害対策をより実効性の高いものとする.後者については,申請者のモデルとUSGSモデルの比較検証を通して基課題で開発したモデルの有効性を確認し,国際的な認知度を高める.流木災害軽減のためのモデル開発・適用という基課題の枠組みは,現在両機関が取り組む森林火災後の土石流災害の対策と共通点が多く,両機関との共同研究を通して,基課題を森林流域管理の国際標準手法の一つとすることを目指す.
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研究成果の概要 |
流木災害を含む森林流域での土砂災害対策のために,土壌侵食モデルと土石流モデルの改善を行った.土壌侵食モデルについては,斜面と河道のそれぞれで生じる土砂動態を適切に記述したうえで,流域からの長期的な土砂流出量を再現できた.土石流モデルでは,扇状地上での土石流の挙動に着目し,観測データと実験データの解析を行ったうえで,数値計算によって堆積形状を再現することに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森林における長期的な土砂流出量が土壌侵食モデルで再現することで,森林管理の影響を数十年スケールで検討することが可能になる.一般に,日本における土砂流出は侵食などの面的な土砂生産より,崩壊や土石流などの局所的な土砂生産源が支配的であると考えられているが,土石流モデルによって土石流の堆積範囲を正確に予測することで,森林流域からの土砂流出量を,撹乱を考慮しつつ予測することが可能になる.
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