研究課題/領域番号 |
19KK0399
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
青木 重樹 千葉大学, 大学院薬学研究院, 講師 (30728366)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2024
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | がん / ミトコンドリア / 代謝リプログラミング / マイトファジー / 膵がん / 解糖系 / リポファジー / オートファジー / PINK1 / イメージング / 免疫 / PET-CT / がん代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
がんの病態や転移機構の理解、薬物治療の最適化を行ううえで、腫瘍内の代謝変化をリアルタイムに捉えることが重要となる。そこで、カナダのアルバータ大学と共同して、小動物用PET-CTを用いたがん細胞内代謝のイメージングを行い、網羅的オミクス解析や分子細胞生物学的研究と融合させることで、がんの生体内挙動の理解をより深める。PET-CTを用いることで、非侵襲的にがんの生体内挙動および代謝の経時的な変動を可視化することができ、個体内で刻一刻と変わりゆく細胞内代謝の変化やがん細胞の生体内挙動を追うことが可能となる。
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研究実績の概要 |
がん細胞が持つ代謝のリプログラミング様式を明らかとし、そこを応用して実際に生体内で起こるリプログラミングの実態を解明することが大きな目標である。本研究では特に、がんで優位にはたらくと考えられている解糖系を抑制した際のミトコンドリアを中心とした代謝に着目している。解糖系の抑制は分子標的薬を含めた様々な状況下で起こるため、その理解や病態に与える影響など広く検討を行っている。 代謝のリプログラミングに伴うミトコンドリア活性の評価系を構築するために、渡航や渡航先研究室学生の受け入れを通して国際共同研究を進め、種々の結果を得た。膵がん細胞においては、解糖系の抑制時にミトコンドリア機能の賦活化やそれに伴う脂肪酸代謝の亢進などが認められ、特にそこにはリポファジーが深く関与していることも見出した。この成果は、国際共著論文として国際誌に発表した。さらに、心筋におけるミトコンドリア機能とSIRTの関係についてもノックアウト細胞の構築など含めて検討を進め、興味深い結果を得つつある。 解糖系の抑制に伴ってマイトファジーが亢進することもに見出してきたが、メカニズム的な解析はまだ途中であり、今後、代謝リプログラミングに関与する可能性のあるがん特異的因子の探索も進めていくことで、治療戦略の立案やがんイメージング研究へと応用させたいとも考えている。併せて、分子標的薬治療に伴う代謝リプログラミングとミトコンドリア機能との関係についても種々のがん種を用いて理解を深めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始当初の渡航制限や渡航先での受け入れ体制の問題等により遅れが発生したが、国際共同研究としては順調に展開できており、成果も得ている。
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今後の研究の推進方策 |
代謝リプログラミングを中心に、がん特異的な因子の解析等から、治療戦略の立案やイメージングに向けた研究をより進展させる。
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