研究課題/領域番号 |
19KK0402
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
大倉 毅 鳥取大学, 医学部, 講師 (80510073)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | 糖尿病 / エキソソーム / インスリン抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病の原因として肥満によりインスリンが効きにくくなる、インスリン抵抗性が重要と考えられているが、日本人は欧米人に比べて軽度の肥満でもインスリン抵抗性を生じやすいと考えられている。しかし、その詳細なメカニズムは不明な点が多い。インスリン抵抗性には微小な炎症などが重要と考えられているが、細胞間、臓器間のネットワーク、炎症に影響を与えるものとして、エキソソームが注目されている。本研究では、日米間でのインスリン抵抗性の病態差を調べるため、エキソソームの解析を行う。
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研究成果の概要 |
肥満外科手術の前後での血中因子の解析を行い、エキソソームの炎症性の低下が認め られた。培養肝臓細胞を用いて、過剰な脂質など生活習慣病に関連する刺激を行ったところ、エキソソームの炎症性が亢進した。これらの結果から、エキソソームは生活習慣病において慢性炎症に重要な役割をはたしていると考えられた。また、研究期間中、血糖値が高い日本人2型糖尿病患者では食後の肝臓でのインスリン分解が亢進している事をアメリカ糖尿病学会誌BMJ Diabetes research and care誌に報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血糖で肝臓でのインスリン分解が亢進する事を臨床的に論文にした事で、糖尿病の新たな病態について報告することができ、糖尿病領域において、学術的、社会的に意義のある研究報告ができたと考えている。また、エキソソームが生活習慣病、慢性炎症に重要であると考えられ、学術的意義がある研究となったと考えられた。詳細なデータ解析の後、英語論文として国際的学術誌に投稿予定であり、掲載された際の学術的意義は大きな物になると考えている。
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