研究課題/領域番号 |
19KK0411
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
国分 貴徳 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10616395)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | 前十字靭帯 / 発生 / 発達 / 治癒メカニズム / 前十字靭帯損傷 / 自己治癒 / 力学強度 / メカノバイオロジー / マウスモデル / Scleraxis / 遺伝子改変 / メカニカルストレス |
研究開始時の研究の概要 |
前十字靭帯(ACL)損傷は,近年受傷患者の年齢層拡大が指摘され,受傷者の治療に対するニーズも多様化している.これに対し我々は,手術を行わずにACLを治癒に導く保存的治療法の確立へ向け基礎データを蓄積してきた.本研究計画では,損傷ACLが治癒に向かう過程における生物学的な反応を促進させるメカニズムを,発生生物学の知見を応用して解明し,治療パラダイムの変革に繋がる基礎データを提示することが目標である.
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研究成果の概要 |
本研究構想は,前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament:ACL)の損傷後治癒過程における細胞成熟の不全性の解明に向け,発生生物学の知見を応用し,治癒部に凝集する未成熟な細胞を成熟に導くメカニズムの探索を行った.ACLの成熟プロセスや力学的強度の獲得プロセスなど様々な面で,ACLの発生発達は治癒過程に類似しているこ点を有することを見出した.これらの知見は,今後損傷したACLの自己治癒を高めるための介入プロセスへ応用可能である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament:ACL)損傷は,最も一般的な膝関節外傷の一つであり,受傷患者も多い.現状では自家腱を用いた外科的再建術が一般的な治療法として行われているが,様々な理由から非外科的治療法に対するニーズは高い.本研究では,非外科的治療における損傷ACLの治癒を高めるための科学的基盤として発生発達におけるメカノバイオロジーの解明から,その糸口を探索した.本研究の成果は,ACLを損傷に対し,自己治癒を目的とした保存的治療法が選択肢として提示されるための基盤的研究であり,ACL損傷患者に新たな治療選択肢を提示するための基盤となる.
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