研究課題/領域番号 |
19KK0414
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 富山大学 (2020-2022) 旭川医科大学 (2019) |
研究代表者 |
中島 敏 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (00455792)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | ネコ / 歩行 / 高次運動野 / 単一細胞記録 / 不活性化 / 随意運動 / 視覚 / 比較生理学 / 薬剤注入 / 可逆的不活性化 / トレッドミル / ムシモール |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化社会の進展に伴い,脳疾患のために歩行が障害され転倒する危険の高い患者さんが増えています.転倒リスクが高い凹凸のある床面を歩く時には,高次運動野(ヒトでは大脳の前頭葉に複数存在します)による視覚に基づいた歩行の制御が重要と考えられています.本研究では高次運動野の各部位の障害が引き起こす歩行障害のパターンを動物実験で特徴づけ,高次運動野に着目した新たな歩行リハビリテーション法を開発するための基礎的な知見を得ることを目指します.
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研究成果の概要 |
転倒リスクの高い凹凸面上を歩く時,大脳に複数存在する高次運動野(PMC)が視覚に基づいた歩行制御のどのような側面を担うのかを明らかにすべく,障害物つきのトレッドミル上を歩行するよう訓練したネコをモデル動物として(1)電気生理学的アプローチ,及び(2)薬物による介入的アプローチでPMCを探索しました. (1)ではPMCのうち4delta野の機能を「複数の肢の協調運動の制御」であろうと特徴づけ,Cerebral Cortex誌上で発表しました. (2)の解析は現在進行中ですが,4delta野を薬物で一時的に不活性化した結果,運動失調が複数肢に及ぶ傾向を認め,(1)の見方を裏付けると期待されます.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見は脳障害に起因する歩行障害の病態生理学的機序についての理解を深め,高次脳機能に着目した障害部位特異的な歩行リハビリテーション法を開発する礎となりました.更に,物に対して手を伸ばすといった「単発の運動」の制御という枠内で機能を特徴づけられてきた高次運動野(PMC)に,歩行運動の制御という異なった角度からアプローチを行い,PMCによる運動一般の制御機構の包括的な理解を促しました.
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