研究課題/領域番号 |
19KT0005
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
川端 二功 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (40633342)
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研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | ニワトリ / 味覚 / 苦味 / 味覚受容体 / 飼料 / 地域資源 / 未利用資源 |
研究開始時の研究の概要 |
畜産業が環境負荷に与えている影響は大きい。本研究では、家畜用飼料の約4割を消費している家禽に着目し、家畜用飼料の多様性を取り戻すための基礎研究を目指す。嗜好性の悪さから飼料源として活用されていない地域資源を掘り起こし、ニワトリの味覚を制御することでこれまで使われてこなかった資源を飼料化する道筋を作る。特にニワトリが感じる苦味に焦点を絞り、苦味の制御技術を開発する。この技術により、栄養価は高いが苦味を持つ原料を、新たな飼料として養鶏の現場に送り出すことができる。
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研究成果の概要 |
畜産業が環境負荷に与えている影響は大きい。本研究では家畜の中でも家禽に着目し、持続可能な家禽産業の構築のため、家禽用飼料をより多様にするための基礎研究を目指した。嗜好性の悪さから飼料源として活用されていない地域資源を掘り起こし、ニワトリが感じる苦味を制御することでこれまで使われてこなかった資源を飼料化する道筋を作ろうと考えた。本研究により、ニワトリの苦味受容体の味細胞における詳細な発現様式と消化管における発現分布が明らかとなった。また、農副産物を活用した新規飼料を開発していくにあたって、ニワトリに苦味をもたらす注意すべき成分が同定できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニワトリの飼料については、これまで数多くの飼養学的解析がなされてきた。しかし、味覚受容体の観点から飼料を評価した研究はほとんどなかった。嗜好性の悪いものはニワトリが食べないため、飼養学的解析の土俵にも上がることができない。本研究により、ニワトリが感じる苦味のメカニズムの一端が解明された。また、農副産物を新たに飼料化する際に気をつけるべき苦味成分を同定することができた。これらの成果が、農副産物をはじめとした様々な原料からニワトリが感じる苦味成分を除去する技術や、ニワトリの苦味受容体を抑制する技術の開発に繋がると期待された。
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