研究課題/領域番号 |
19KT0013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 北海道大学 (2022) 鹿児島大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
後藤 貴文 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (70294907)
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研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 牛肉生産 / 代謝プログラミング / 放牧 / ICT / エシカルマーケット / IT放牧管理システム |
研究開始時の研究の概要 |
日本の約7割は山や森林が占め、地方は、過疎化が進む。耕作放棄地や所有者不明地は増加の一途をたどる。これらを持続的に活用する策が必要であるが、現状の地方創生に関して国土活用による新産業創出は困難を極める。しかし、そこには豊かな植物資源がある。本来ウシは、ルーメンと微生物を基盤とした消化吸収機構で植物から牛肉やミルク等のタンパク質を生産する物資循環機能を担う草食動物である。本研究はウシの産肉性ポテンシャルを最大限に引き出すウシ代謝プログラミング効果を証明し、放牧肥育を管理する放牧牛の衛星&ICT管理システムを構築し、革新的国土活用型でデザインイン型の牛肉生産システムを創出する。
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研究成果の概要 |
日本の地域の豊かな自然や農資源を持続的に利用するデザインイン型牛肉生産システムへの革新を行った。本研究はウシの産肉性ポテンシャルを最大限に引き出すウシ代謝プログラミング効果を証明し、放牧肥育を管理する放牧牛の衛星及びICT管理システムを構築し、革新的国土活用型の牛肉生産システム構築のための基盤を構築した。代謝プログラミングおけるプログラミングの有無による表現型の差異だけでなく、DNAにおけるエピジェネティック修飾の違いも明らかにした。測位衛星による放牧牛の行動及び地球観測衛星による放牧地の草量変化の情報を捉え、ICTによる遠隔個体識別自動給餌機やバイタルセンシングのプロトタイプも開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、科学を基盤とし,未来を見据えた理論的,理想的かつ現場に応用可能な現実的な牛肉生産システムのパッケージを示した。代謝プログラミングという概念は,ヒトの健康医学等の概念で、食料生産に応用している例はほとんどない。和牛肉質の特徴を、代謝プログラミングで、輸入穀物でなく、国内の植物資源による肥育で発揮し、衛星データ及びICTの革新的技術を用いて生産する技術は、革新的で有意義な持続的畜産システムとして意義深く、それを日本から世界へ発信できる。
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