研究課題/領域番号 |
19KT0015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2020-2021) 都城工業高等専門学校 (2019) |
研究代表者 |
黒田 恭平 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (50783213)
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研究分担者 |
成廣 隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (20421844)
幡本 将史 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (20524185)
延 優 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (40805644)
牧 慎也 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (80413855)
野口 太郎 都城工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (90615866)
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研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | バチルス / 自活線虫 / 植物寄生性線虫 / 土壌改良資材 / レンコン / カンショ / メタゲノム / 二次代謝産物 / 病害虫防除 / メタゲノム解析 / 次世代生物防除技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,世界で1,000億USドルの損害を引き起こす植物寄生性線虫被害抑止に向け,バチルス・自活線虫優占化コンポストを用いた土壌微生物群の多様性向上・抗生物質生産により化学農薬に依らない革新的微生物土壌微生物管理技術を開発すると共に,その防除機序を分野横断的なアプローチにより学術的に解明することで,バチルス・自活線虫を優占化させたコンポストや生物農薬の最適化・マニュアル化・普及促進を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では,バチルス・自活線虫を用いた次世代生物防除技術開発に向けた基盤情報獲得を目的とし,(1) 植物寄生性線虫汚染圃場の実態解明,(2) バチルスによる防除機序の解明,(3) 自活線虫による防除機序の解明の3つの研究課題を実施した。結果,(1) レンコンネモグリセンチュウの診断技術開発とその病害発生機構の新規提案に成功,(2) バチルス等の二次代謝産物がレンコンネモグリセンチュウの運動性を抑制できることを発見し,これら微生物のゲノム情報獲得に成功,(3) バチルス・自活線虫優占化土壌改良資材を用いたカンショ栽培試験を行い,自活線虫がネコブセンチュウ密度を抑制する要因となることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物寄生性線虫の防除法には,土壌燻蒸剤による土壌消毒や粒剤殺虫剤の全面散布などの農薬や還元消毒などが行われているが,コスト面のみならず環境汚染,生物多様性,ヒトの健康への影響から,新たな植物寄生性線虫の防除方法が求められている。本研究により防除機構を学術的に解明することで,バチルス・自活線虫を優占化させたコンポストや生物農薬の最適化・マニュアル化が可能となる。植物寄生性線虫被害を化学農薬ではなく,複合微生物を制御することにより防除するコンセプトは,世界中で普及可能な次世代農業資材となりうる。
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