研究課題/領域番号 |
19KT0024
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
|
研究機関 | 神戸大学 (2021-2022) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
清水 大地 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (00724486)
|
研究分担者 |
岡田 猛 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70281061)
|
研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 演者間協調 / 同期 / 上演芸術 / ダンス / 非線形時系列解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ダンス等の上演芸術を対象とし、演者間の即興的な協調メカニズムとその影響に関する定量的検討を行う。他者との交流の興味深い形態として、同期等の時空間を共有する即興的な協調関係が挙げられるが、以上の協調・同期現象に関する上演芸術を対象とした検討は十分には行われていない。理由として専門的な解析手法の開発・普及の遅れや熟達者との連携の問題が挙げられる。本研究では普及しつつある非線形時系列解析手法を用い、熟達者と連携した実験・フィールド検証により上記の協調関係の解明を目指す。本研究は、上演芸術の社会的起源や共同体の関係性構築の解明、表現教育支援にも繋がる社会的意義の大きいものと考えられる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、ダンス等の上演芸術を対象とし、演者間の即興的協調に関する定量的検討を行った。まず、熟達者間のリズム運動の協調を検証し、論文を発行した(Shimizu & Okada, 2021)。また、熟達者間の空間内移動の協調に関しても検証を行い、書籍チャプターとして発行した(清水,2022)。さらに、以上の過程において、演者間協調を豊かに捉えるには、協調の機能(表現の魅力)を検討する必要が考えられた。そのため、映像をオンラインにて視聴した際の観客の反応・評価の測定とその指標の演者間の協調との対応に関する解析を進めた。この検討に関しても、近日中に論文執筆を進め、投稿予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コミュニケーションの興味深い形態として、同期等の時空間を共有する即興的協調が挙げられ、以上の同期・協調現象は広く科学的研究のテーマとされてきた。一方で、以上の現象が顕著に見られる文化的な営みである上演芸術を対象とした検討は十分には行われていない。本研究では普及しつつある非線形時系列解析手法を用い、熟達者と連携した実験により上記の協調の解明を目指す。本研究は、上演芸術の社会的起源や共同体の関係性構築の解明、表現教育支援にも繋がる社会的意義の大きいものと考えられる。また、上演芸術における同期・協調を定量的に計測・解析する方法論の発展にも寄与するものである。
|