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豊かな土壌微生物群をはぐくむ野生トマトに学ぶ新たな作物遺伝資源の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19KT0033
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 次世代の農資源利用
研究機関東京大学

研究代表者

橋本 将典  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (20615273)

研究分担者 藤本 優  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
研究期間 (年度) 2019-07-17 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード土壌微生物 / トマト / 作物遺伝資源
研究開始時の研究の概要

耕地土壌における多種多様な微生物叢(土壌微生物叢)は、植物に発生する病気を抑え栄養の吸収を助けることなどにより、農業の安定性と生産性を支えている。このような土壌微生物叢の働きは、作物から強い影響を受ける。こうした土壌微生物と作物の相互関係は、作物の「共生能力」によって決まる。しかし近代的な育種によって多くの作物で共生能力が低下し、土壌微生物叢が貧弱になっている。本研究では、作物の共生能力を決める遺伝子を特定し、またそれぞれの遺伝子がどのグループの微生物との共生に関与するのかを明らかにする。本研究により、土壌微生物叢を豊かにする作物を育成し、持続可能な農業の実現に向けた成果を目指す。

研究成果の概要

土壌における多種多様な微生物叢は、農業の安定性と生産性を支えている。こうした土壌微生物と作物の相互関係は、作物の共生能力によって決まる。しかし近代的な育種によって作物で共生能力が低下し、土壌微生物叢が貧弱になる事例が知られている。本研究では、野生トマトと栽培トマトを材料に、それぞれの根圏に共生する細菌叢と糸状菌叢を解析する系を確立し、品種間で根圏微生物叢の比較を行なった。また、トマト地上部におけるイオノーム解析からは、野生トマトで有意に変動するイオンを特定した。根圏微生物叢のデータ解析は現在進行中であるが、品種の違いは根圏微生物叢の多様性を有意に説明することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、野生トマトと栽培トマトを材料に、作物の生産性をささせる根圏微生物叢の比較解析を行なった。詳細なデータ解析は未だ進行中だが、品種による違いが有意であることが示唆された。本研究の成果は、野生トマトと栽培トマトの違いに着目し、野生トマトが持つ共生能力を決める遺伝的要因を明らかにするための重要な情報となる。本研究の重要性は、本研究と同様に野生トマトを含めて複数のトマト品種間で根圏微生物叢の比較解析を行なった論文がいくつか発表されたことからも伺われる。今後、本研究の成果を投稿論文としてまとめる予定である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] トマト栽培種および野生種における根圏微生物叢の比較解析2020

    • 著者名/発表者名
      橋本将典・藤本優・阿部淳・根本圭介
    • 学会等名
      日本作物学会第249回講演会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-22   更新日: 2023-01-30  

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