研究課題/領域番号 |
19KT0040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
高梨 琢磨 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60399376)
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研究分担者 |
小池 卓二 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (10282097)
関根 崇行 宮城県農業・園芸総合研究所, 園芸環境部, 主任研究員 (80500967)
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研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 振動 / 害虫 / シイタケ / トマト / 害虫防除 / 受粉 / 植物保護 / 栽培 |
研究開始時の研究の概要 |
農林生産現場では、これまで殺虫剤や植物成長調整剤等の農薬に大きく依存してきた。しかし害虫や作物の生理学的特性を活用する新たな技術によって、農薬の使用を抑えるだけでなく、生産性を向上することが可能となる。そこで本課題では、シイタケとその害虫、トマトとその害虫を用いて、振動に対する応答性のメカニズムを明らかにする。そして、害虫の被害を抑制し、作物の受粉を促進する振動を特定する。さらに、生産現場への応用として、振動を用いた新たな害虫防除と作物栽培のための技術の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
菌床シイタケの害虫において、特定周波数の振動によって行動制御が可能であることを示した。ヤガ類の幼虫と、ナガマドキノコバエ類の幼虫及び成虫は、様々な振動に対して驚愕反応や不動化等の行動反応を示した。続いて、トマトの害虫であるコナジラミ類の成虫及び幼虫において、100Hzの振動を、施設栽培に設置した振動発生装置からトマト植物体に伝えることによって、密度抑制の防除効果を明らかにした。また、100Hzの振動はトマトの着果を促進し、果実の収量が増加したことから、振動は害虫防除だけでなく栽培技術としても有用であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農林生産現場では、これまで殺虫剤や植物成長調整剤等の農薬に大きく依存してきた。しかし害虫や作物の生理学的特性を活用する新たな技術によって、農薬の使用を抑えるだけでなく、生産性を向上することが可能となる。本課題において、農作物(シイタケとトマト)とその害虫(キノコバエ類、コナジラミ類等)に対する、振動に対する応答性とその効果が示す。これらの知見は、振動を用いた害虫防除及び栽培技術の開発につながる。
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