研究課題/領域番号 |
19KT0042
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
染井 順一郎 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (50838480)
|
研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
|
研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | サペレメソッド / 食育 / 五感 / 感覚学習 / 食教材 / 好き嫌い / 幼児教育 / 保育の質 / 体験学習 / 生産地 / 幼児 / sapereメソッド / 保育 |
研究開始時の研究の概要 |
Sapereメソッドによる五感を使った食の体験学習をベースに、野外(園庭)での自然体験や魚の解体と胃内容物の観察体験、などを組み合わせて、食べることを通じて食材の育った自然環境をイメージさせるパッケージプログラムの開発を検討します。 そしてこのプログラム適用による幼児への効果を、保育者・保護者等へのアンケートの他、客観的計測手法についても多面的に検討します。 さらに、食材生産地における食材の新たな機能性と食材提供体制の確立とともに、保育園・保育士等に大きな負担のかからない食の体験学習システムの構築を検討します。
|
研究成果の概要 |
多様で持続可能な次世代の農資源を共感・理解できる消費者を育成するため、食材を五感を使ってじっくりと味わう「感覚を重視した食育手法(Sapereメソッド)」を用いた感覚学習プログラムを未就学児向けに作成し、約340回の実践を通じた改良を重ねた。 この感覚学習プログラム(1回30分で年間6回)の実践後のアンケートでは、保育士等は、食材への興味や関心を持つ子どもが増え(91%)、96%の保育士等が他の保育士(園)にもすすめたいと回答した。さらに保護者は、93%の子どもが楽しんで参加し、78%の子どもが食べ物や料理に関心を持ち、98%が実施の継続を希望すると回答した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧州で取り組みが進むSapereメソッドを用いて、我が国の未就学児を対象とした食育プログラムを開発し、複数の保育所や幼稚園等において実践し、その効果を計測した。子どもの養育者(保育士等や保護者)へのアンケートから、このプログラムが子どもの食に対する感受性を向上させることとが確認され、生産と消費が共感する次世代の基礎となることが期待される。 また、子どもによる食材の五感体験は、子ども自身の内発的動機付けを促すと共に、養育者が子どもの感性への気づきを得る特徴が把握された。
|