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MBTポリコームによるエピジェネティカルな発癌制御

研究課題

研究課題/領域番号 20011001
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

宮崎 徹  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30396270)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2009年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2008年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
キーワードエピジェネティクス / 癌 / 細胞分化
研究概要

ゲノム遺伝子のエピジェネティカルな制御の異常とそれに伴うゲノム安定性の破綻は、重要な発癌の分子機構として近年注目されている。エピジェネティクスに重要な分子の中に、ポリコームグループ分子(PcG)があるが、この分子群は、発生過程における細胞の分化・増殖の制御、あるいはES細胞の分化全能性の保持に極めて重要な役割を果たしている。本研究課題では、新しいPcGタンパク質であるMBTファミリー、特に骨髄増殖性疾患の原因遺伝子の可能性を示唆されているL(3)MBTによるゲノム安定性制御のメカニズムを、生化学的・分子生物学的に解明することと、コンディショナルノックアウトマウスの作製・解析による様々な組織における発癌との関連性を解析することを目標として行った。
1. L(3)MBTの標的遺伝子を見つけるために行ったChIP on chip解析で得られた標的遺伝子の候補についてL(3)MBTがその遺伝子のプロモータ領域に結合していることをChIP-PCRによって確かめた。また、その領域がL(3)MBT欠損ES細胞においてはヒストン修飾(ヒストンH4のモノメチレーション)が減少していることを発見した。
2. L(3)MBT欠損ES細胞を用いて胚様体に分化させたところ、分化に伴い発現する正常な遺伝子発現(三胚葉の分化マーカの発現)が見られず、多くの細胞がアポトーシスに陥った。そのため、L(3)MBTが細胞分化に必要であることが判明した。また、L(3)MBT欠損ES細胞をヌードマウスに移植したところ、形成されるテラトーマが野生型ES細胞のものに比べて大きく、また未熟な細胞が多く含まれていた。このとこからもL(3)MBTは細胞の分化に必要であり、L(3)MBTの機能破綻が細胞癌化に関連する可能性が示された。
3. コンディショナルノックアウトマウス作製のためのターゲティングベクターが相同組換えをおこしたES細胞を用いてキメラマウス作製を行った。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Roles for the Polycomb group protein, L3MBTL1 in differentiation of murine embryonic stem cells2009

    • 著者名/発表者名
      新井郷子
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2009-12-10
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] ポリコーム群タンパク質L3MBTL1による特異的ヒストン修飾の認識を介した遺伝子発現制御は細胞分化に必要である2009

    • 著者名/発表者名
      新井郷子
    • 学会等名
      第68回日本癌学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2009-10-01
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Roles for the Polycomb group protein, L3MBTL1 in differentiation of marine embryonic stem cells2009

    • 著者名/発表者名
      新井郷子
    • 学会等名
      Annual meeting of International Society for Stem Cell Research
    • 発表場所
      スペイン・バルセロナ
    • 年月日
      2009-07-10
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Roles for the Polycomb group protein, L3MBTL1 in hematopoiesis2008

    • 著者名/発表者名
      新井郷子
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(神戸国際会議場)
    • 年月日
      2008-12-10
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

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