研究課題/領域番号 |
20013031
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
佐々木 卓也 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40241278)
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研究期間 (年度) |
2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2008年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 細胞間接着 / 低分子量G蛋白質 / Rab13 / Rab8 / JRAB / タイトジャンクション / アドヘレンスジャンクション / Actinin-4 |
研究概要 |
がんが発生し、浸潤して転移する際には、初期の段階で細胞間接着機構の破綻が引き起こされ、細胞が分散可能な状況に転化される必要がある。最近、この細胞間接着の制御機構として、細胞間接着分子の細胞内小胞輸送が重要であることが明らかになってきている。研究代表者は、上皮細胞の細胞間接着装置タイトジャンクション(TJ)を構成する細胞問接着分子claudinsやoccludinに注目し、TJの形成・分解過程におけるこれらの接着分子の細胞膜への小胞輸送の制御機構について解析してきた。これまでに、Rab13低分子量G蛋白質とその標的蛋白質JRAB/MICAL-L2が、claudinsとoccludinの細胞膜へのリサイクリングを制御することを明らかにしているが、本年度の本研究では、JRABはアドヘレンスジャンクション(AJ)の接着分子であるE-cadherinの輸送にも関与することを明らかにした。この際、JRABはRab13ではなく、Rab8の標的蛋白質として機能していることが明らかとなり、Rab8-JRAB系とRab13-JRAB系によるAJとTJの細胞間接着制御の役割分担の機構を示すことができた。さらに、JRABはアクチン結合蛋白質であるActinin-4に結合してアクチン細胞骨格の再編成と連関して接着分子の輸送を制御していることも明らかにした。今回新学術領域研究の新たな開始による重複制限のため年度途中での終了となったが、充分な成果は収められた。
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