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G蛋白質GSPT1のトリプレットリピート増幅が引き起こす胃癌発症のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 20013039
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

星野 真一  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (40219168)

研究分担者 細田 直  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (40438198)
研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2008年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード胃癌 / トリプレットリピート / G蛋白質 / GSPT1 / アポトーシス
研究概要

翻訳終結因子eRF3/GSPT1のN末端にはGGCトリプレットリピートによってコードされるポリグリシンが存在し、健常人においてはこの繰り返しが10前後であるのに対し、12以上になると胃癌発症の危険率が20以上に増大する。また一方で、eRF3/GSPT1は各種ストレスによってN末端が特異的に切断され、その際露出したN末端配列がカスパーゼ阻害因子IAPと特異的に結合してカスパーゼを活性化し、アポトーシスを誘導する。従って、eRF3/GSPT1のN末端領域におけるトリプレットリピートの増大は、ストレスによるN末端の切断を阻害し、アポトーシスの誘導を阻害することにより胃癌の発症率増大を引き起こしている可能性が高い。本研究においては、このような仮説を含め、eRF3/GSPTのトリプレットリピート増幅が胃癌の発症率増大を引き起こす分子メカにズムを解明することを目的として解析を行なった。
(1)eRF3/GSPT1のトリプレットリピートアイソフォームの作製
グリシンをコードするGGCトリプレットリピートが、それぞれ0、5、10、12であるアイソフォームをPCR法を用いて作製し、細胞にトランスフェクトして細胞染色による細胞内局在性について検討した。各種アイソフォームはどれも細胞質において発現し、細胞内局在性における変化はとくにみられないことを確認した。
(2)トリプレットリピート多型性がeRF3/GSPT1による遺伝子発現制御におよぼす影響の検討
eRF3/GSPT1のトリプレットリピートアイソフォームをβグロビンのレポーター遺伝子とともにHeLa細胞に遺伝子導入をおこない、細胞内での過剰発現がβグロビンの遺伝子発現に与える影響について検討した。その結果、どのアイソフォームにおいてもβグロビンの発現量に変動は観察されなかった。
(3)トリプレットリピート多型性がストレスによるeRF3/GSPT1N末端領域の切断に及ぼす影響
eRF3/GSPT1のトリプレットリピートアイソフォームをHeLa細胞に遺伝子導入し、アミノ酸飢餓ストレスを加えた際に観察されるN末端の切断活性について検討を行なった。その結果、正常なリピートをもつGly11に対して胃癌発症率が増大するGly12の場合においてN末端の切断効率が低下することが観察された。
なお、本研究は新学術領域研究の採択に伴い廃止したため約8ヶ月間の研究期間で行なったものである。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Upf1 potentially serves as a RING-related E3 ubiquitin ligasevia its association with Upf3 in yeast2008

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, S., Araki Y., Ohya Y., Sakuno T., Hoshino S., Kontani, K., Nishina H., and Katada, T.
    • 雑誌名

      RNA 14

      ページ: 1-9

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] mRNA動態を制御するeRF3ファミリーG蛋白質2008

    • 著者名/発表者名
      星野真一
    • 学会等名
      薬学会九州コロキウム
    • 発表場所
      九州大学(招待講演)
    • 年月日
      2008-10-25
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

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