研究概要 |
本研究の目的 A. 新たなALK融合遺伝子陽性腫瘍の高感度スクリーニング・診断法を開発し,臨床の場でALK阻害剤治療の対象症例を簡便に選別する手法を確立する. B. ALKを含む代表的チロシンキナーゼ遺伝子を対象とした染色体異常の効率的スクリーニング・診断法を開発し,種々の固形腫瘍におけるチロシンキナーゼ遺伝子の融合・再構成の新規同定を試みる. C. 染色体転座の有無,キメラ遺伝子の発現を,病理組織切片上で形態学的情報を保ったまま可視化する技術(in situ visualization)を開発する. 結果 上記Aについて:独自に開発したALK融合遺伝子のスクリーニング・診断法を論文発表した. 上記Bについて:種々の固形癌につき,9種の新規融合キナーゼ遺伝子を同定した. 上記Cについて:確立した方法をスクリーニングや診断に応用することにより実績を上げている(上記A,B).なおも改良を加えていく.
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