研究課題/領域番号 |
20015038
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
瀧本 理修 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10336399)
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研究分担者 |
佐藤 康史 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80343383)
高田 弘一 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90398321)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2009年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2008年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | CAF / DDS / targeting / 細胞標的治療 / がん随伴線維芽細胞 |
研究概要 |
【目的】癌の治療戦略として注目されているがん間質に対する治療法を開発する目的で本研究を行った。【背景】がん随伴細胞(CAF)が癌細胞より分泌された種々の増殖因子により線維芽細胞より変態した筋線維芽細胞に類似したものであることから、肝星細胞と同様にVitamin Aを取り込む性質を持つことに着目した。 【方法および結果】平成20年度はVA-liposomeを作製し(Sato Y, Takimoto R, Nat Biotech 2008)、in vitroでのCAFへの導入効率を検討し、VAとリポゾームのratioなど効率的な送達を目指した。また、乳癌細胞、大腸癌細胞など各種癌細胞株とCAFの共培養系を確立し、抗がん剤を搭載したVA-リポゾームによる細胞障害性を検討した。これらのin vitroの結果では、VA-リポゾームはCAF特異的に抗がん剤を送達し、CAFの障害により間接的にがん細胞の増殖も抑制しうること示した。そのうえで、平成21年度はプロトタイプのVA-リポゾームを作製し、これに標識化合物(siRNA, plasmid DNAなど)を封入しin vivoで担癌マウスに尾静脈から投与し、in vivo image analyzerで解析した。その結果、CAFのみならずCAFを通じて癌細胞へも特異的に標識化合物を送達しうることを確認した。現在、これらの結果を踏まえて、抗がん剤を搭載したVA-リポゾームを開発し、抗腫瘍効果の増強による新しい細胞治療を目論んで準備を進めている。
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