研究課題/領域番号 |
20016015
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀江 恭二 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (30333446)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
2009年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2008年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | トランスポゾン / マウス / 遺伝子 / Bloom |
研究概要 |
モテル動物としてのマウスの重要性は、近年、益々高まっている。そこで申請者は、トランスポゾンを用いて、マウスゲノムを迅速に改変する手法の開発を行った。 (1) 変異の網羅性を高めるためのベクターの検討 ・ これまでは、Sleeping Beautyトランスポゾンを基盤とした変異導入用ベククーを用いていたが、特定のトランスポゾンのみを用いると、ゲノムへの挿入部位に偏りがある可能性を示唆するデータを得た。そこで、進化的に離れたTo12トランスポゾンを用いた変異導入用ベクターを開発し、効率の良い変異導入法と、変異部位の迅速な決定法を確立した。さらに、ベクターの挿入部位を網羅的に解析することにより、To12の使用によって、これまでとは異なる変異が多数得られ、変異の多用性に寄与できることを明らかにした。 (2) Sleeping Beautyトランスポゾンを用いて作製した多動性マウスの解析 ヒト疾患のモデルとしての可能性を評価するために、ヒトの治療薬として投与されている薬剤をマウスへ投与し、多動性への影響を調べた。その結果、ヒトの精神疾患に効果のある薬剤が多動を抑えることが明らかとなり、本マウスのヒト疾患モデルとしての意義が示唆された。 (3) Sleeping Beautyトランスポゾンのシス・エレメント解析への応用 我々は以前に、Sleeping Beautyトランスポゾンは、ゲノム上をlocalに転位する性質があることを報告した。そこで、エンハンサー・トラップのユニットを有すベクターを作製し、さらに、ゲノム上の特定領域で転位を誘発することで、エンハンサーの同定に応用できることを示した。
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