研究課題
特定領域研究
インドメダカ性決定遺伝子の同定X染色体とY染色体を区別して作成した2種類のBACライブラリーとFosmidライブラリーをもちいてXおよびY染色体それぞれについて性決定領域を完全にカバーする物理地図を作成し、インドメダカ性決定領域の塩基配列を完全に決定することができた。インドメダカY染色体の性決定領域にはX染色体にはない特異的領域が存在することが明らかとなった。しかしその領域には逆転写酵素の一部と見られる塩基配列が反復配列として多く含まれるのみでインドメダカ性決定遺伝子の候補となるような配列を塩基配列のみから絞り込むことはできなかった。そこで現在は性決定領域に由来するBAC/FosmidクローンをXX個体に遺伝子導入することで雄への性転換能を有するクローンの同定を行っている。ハブスメダカ性染色体のFISHによる同定:ハブスメダカfosmidライブラリーから性連鎖マーカーがのっているクローンをコロニーハイブリダイゼーション法により単離し、染色体FISH法によってハブスメダカ性染色体を同定した。ハブスメダカZZ個体からの培養細胞系の樹立とBACライブラリーの作成:遺伝子タイピングによって同定したハブスメダカZZ個体(雄)より培養細胞系の樹立をおこなった。L-15培地+15%FBSをもちいて1個体より初代培養細胞を作成し、それを継代することで培養細胞系を樹立することができたことから国立遺伝学研究所比較ゲノム解析研究室(支援班)に持参し、アガロースプラグの作成をおこなった。現在はBACライブラリーの作成をおこなっている。セレベスメダカ及びジャワメダカZZ個体からの培養細胞系の樹立とBACライブラリーの作成セレベスメダカ及びジャワメダカZZ個体よりそれぞれ初代培養細胞を樹立した後、培養細胞を国立遺伝学研究所比較ゲノム解析研究室に持参し、アガロースプラグの作成をおこない、BACライブラリーを作成した。完成したBACライブラリーをもちいて3DPCRによるスクリーニングシステムを完成した。
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