研究課題/領域番号 |
20018024
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
藤井 勲 岩手医科大学, 薬学部, 教授 (70181302)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2009年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2008年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 応用微生物 / ゲノム / 糸状菌ゲノム / 二次代謝産物 / ポリケタイド |
研究概要 |
糸状菌Aspergillus oryzae RIB40株のゲノム上に見出したIII型ポリケタイド合成酵素CsyAおよびCsyBの機能解析を行った。それぞれのコードする遺伝子をA. oryzae M-2-3株を宿主として発現させ、CsyA形質転換体の主生成物を,3,5-dihydroxybenzoic acid、また、CsyB形質転換体の主生成物を新規化合物csypyrone B1と同定した。次いで、^<13>C標識酢酸の投与実験を行い、ポリケタイド合成酵素により生合成されることを確認した。 ポリケタイドとテルペノイドの構造を併せもつ特異なハイブリッド型化合物であるメロテルペノイド化合物は、有用な作用が報告されているが、なかでもpyripyropeneは、動脈硬化予防薬・治療薬として期待されている。そこで、Aspergillus fumigatusのゲノム情報よりI型ポリケタイド合成酵素、およびプレニル転移酵素両遺伝子の共存を指標としてpyripyropeneの生合成に関与する遺伝子クラスター検索した。その結果、9遺伝子からなる約22kbのクラスターを見出した。そこで、ポリケタイド合成酵素遺伝子をA. oryzaeで発現させ、その生産化合物がpyripyropeneの生合成中間体であることを確認した。さらに下流のプレニル転移酵素遺伝子、酸化酵素遺伝子、閉環酵素遺伝子を順次発現させることにより、この遺伝子クラスターがpyripyropene生合成遺伝子に関わることを明らかにすることができた。同様にAspergillu terreusのゲノム情報よりメロテルペノイド生合成遺伝子クラスターを検索し、ポリケタイド合成酵素遺伝子の発現、生産化合物の同定によりterretonin生合成遺伝子クラスターを確認することができた。
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