研究課題/領域番号 |
20019006
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡村 信行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40361076)
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研究分担者 |
谷内 一彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192787)
船木 善仁 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 助教 (50261491)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2009年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2008年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | PET / 老化 / アルツハイマー病 / アミロイドβ蛋白 |
研究概要 |
アルツハイマー病(AD)年クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)をはじめとする多くの神経変性疾患では、病因と深く関わる様々な異常蛋白の蓄積が脳内に認められる。本年度は我々が開発したアミロイドイメージング用PETプローブであるBF-227をプリオン病およびαシヌクレイノパチーに応用し、BF-227による異常型プリオン蛋白、αシヌクレイン蛋白の検出を試みた。まずin vitroでの評価として、プリオン蛋白アミロイドの脳内沈着がみられるGerstmann-Straussler-Scheinker disease(GSS)の剖検脳サンプルを用いて結合能評価を行ったところ、BF-227のプリオン蛋白アミロイド斑との結合が蛍光顕微鏡下で観察された。またトレーサー濃度で行ったオートラジオグラフィーにおいても[^<18>F]BF-227のアミロイド斑との選択的結合が確認された。同様に、αシヌクレイノパチーであるMultiple system atrophy(MSA)の脳サンプルを用いた評価でも、細胞内封入体であるGlial cytoplasmic inclusion(GCI)へのBF-227の結合が認められた。In vivoでの上記蛋白へのBF-227の結合性を評価するため、3名のGSS患者、2名のCreutzfeldt-Jakob disease(CJD)患者、8名のMSA患者を対象として[^<11>C]BF-227 PETスキャンを実施した。その結果、CJD患者では有意な[^<11>C]BF-227集積上昇を確認することはできなかったものの、GSS患者ではプリオン蛋白アミロイド斑の好発部位である小脳、視床、側頭葉において[^<11>C]BF-227の集積上昇が認められた。またMSA患者におけるGCIの好発部位である被殻、淡蒼球、黒質、皮質下白質などでも[^<11>C]BF-227の集積上昇が観察された。以上の結果から、BF-227はプリオン蛋白、αシヌクレイン蛋白の非侵襲的検出に成功した世界初のPETプローブであり、アルツハイマー病以外の多様な蛋白ミスフォールディング病の病変検出にも広く応用可能であることを意味するものである。
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