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成熟個体脳における経験依存的神経可塑性現象の機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 20019024
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

駒井 章治  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (50420469)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
2009年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2008年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード神経可塑性 / 樹状突起 / インビボ / 体性感覚 / 大脳皮質 / 2光子レーザー走査顕微鏡
研究概要

本研究では経験依存的神経可塑性が個体脳内においてどのように具現化され、成熟した神経回路網を構成しうるのかについて多角的に検討することを目的としている。このために、皮質錐体細胞において逆伝搬活動電位の責任分子と考えられている、樹状突起に存在する電位依存性ナトリウムチャネルの発現を抑制するためのレンチウイルスベクターを作成し、その抑制効果について確認した。2008年に完成させたウイルスベクターはラットの配列を元に作成してあったために、マウスでの効果を確認するべく、分散培養およびスライスを用いた電気生理学的手法により、活動電位の抑制を観察した。細胞体における活動電位抑制に関しては、現在までのところラット試料でみられたほどの効果は確認できず、最大で80%程度の抑制にとどまっている。ウェスタンブロッティング法による定量でも同様にラットでみられた程の抑制効果はみられず、50-60%程度の抑制にとどまった。今後はカルシウムイチーシングにより、樹状突起への逆伝搬活動電位がどの程度抑制されているのかについて直接的な検討を行っていく予定である。
また、一方で抑制効果を時空間的に制限する目的で、ロドプシンタンパク質を発現させるレンチウイルスベクターも作成しており、同ウイルスベクターが神経細胞に感染し、光刺激により神経活動を制御可能か否かについて確認を進めている。そこで来年度以降は成体のスライスおよび個体脳において、神経可塑性現象に逆伝搬活動電位がどのような役割を果たしているのかについて検討を行いたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Functional differentiation of neural stem cell into excitatory and inhibitory neurons.2009

    • 著者名/発表者名
      荒井光徳
    • 学会等名
      米国神経科学学会
    • 発表場所
      シカゴ,米国
    • 年月日
      2009-10-20
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 興奮性と抑制性の神経回路網形成機構の解析2009

    • 著者名/発表者名
      荒井光徳
    • 学会等名
      日本神経科学学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-09-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Functional recovery from neurological disorders with transpla ntation of stem cell into the central nerve system2008

    • 著者名/発表者名
      荒井光徳
    • 学会等名
      米国神経科学学会
    • 発表場所
      ワシントンDC, 米国
    • 年月日
      2008-11-08
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考] 上記学会発表についてはNeurology TodayのNewsに掲載された

    • URL

      http://journals.lww.com/neurotodayonline/Fulltext/2010/01070/Transplanted_Stem_Cells_Become_Healthy_Functioning.10.aspx

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

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