• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

遺伝学的に神経細胞の活動を改変させることによる、神経回路機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20019043
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設)

研究代表者

東島 眞一  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 准教授 (80270479)

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2008年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードゼブラフィッシュ / 神経分化 / 神経活動 / トランスジェニック / 神経回路
研究概要

本研究課題では、ゼブラフィッシュの系を用いて、特定のクラスの神経細胞を不活化させることにより脊髄神経回路機能を解析することを目的としている。発現誘導系Creを用いて、Cre発現細胞で破傷風毒素を発現させるシステムを構築した。これを用いて、nkx2.2領域から由来する神経細胞群の役割を調べた。その結果、nkx2.2から由来するグルタミン酸作動性ニューロンを不活化すると、幼魚の行動性が著しく現象する、という表現型を得た。電気生理学的な解析では、nkx2.2から由来するグルタミン酸作動性ニューロンは、運動時に脊髄全般の興奮性を高めることに関与することを示唆するデーターを得ており、得られた表現型と合致する。
しかしながら、上記の解析では、脳に存在するnkx2.2陽性細胞の影響を排除できない。より特異性の高い発現誘導システムの構築を目指し、Creを2つにスプリットさせる系の構築を同時平行で進めた。これが完成されれば、2つのプロモーターの活性が重なる細胞群でターゲット遺伝子を発現させることが可能となる。まず、培養細胞でポジティブな結果を与えるコンストラクトを作成することに成功した。ついで、トランスジェニックゼブラフィッシュにおいて、片側のCreを脊髄でのみ、もう片側のCreをdbx1プロモーターでのみ発現させた。その結果、Creの相同組み換えによって誘導されるレポーター遺伝子の発現を、脊髄のdbx1発現細胞に限局させることに成功した。すなわち、スプリットCreシステムの確立に成功した。今後、このシステムを用いて、脊髄nkx2.2陽性細胞から生じるグルタミン酸作動性ニューロンの機能を詳しく解析していく。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] V2a and V2b neurons are generated by the final divisions of pair-producing progenitors in the zebrafish spinal cord2008

    • 著者名/発表者名
      Kimura, Y.
    • 雑誌名

      Development 135

      ページ: 3001-3005

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Enzyme domain affects the movement of the voltage sensor in ascidian and zebrafish VSPs2008

    • 著者名/発表者名
      Hossain, Md. I.
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 283

      ページ: 18248-18259

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mutation in the abdb gene causes abnormal iron and fatty acid metabolism in developing medaka fish2008

    • 著者名/発表者名
      Miyake, A.
    • 雑誌名

      Development, Growth & Differentiation 50

      ページ: 703-716

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi