研究課題/領域番号 |
20028002
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2009年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2008年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | ストレンジネス / ハイパー核 / エマルション / 原子核 / 自動解析 / 自働解析 |
研究概要 |
本研究の目的は、コンピューターによる原子核乾板の完全な自動解析によるダブルハイパー核の探索法を確立して、ハイブリッド法によるのに比べずっと多くのダブルハイパー核の発見に資することである。計算機による高速のエマルションの画像処理によって、3つのvertexを特徴とするダブルハイパー核の崩壊事象をカウンター情報なしのいわゆるGeneral scanによって見つけ出すことである。そのために顕微鏡自動読み取り装置の高速化と、trackの認識からはじめvertexを効率的に見つけるアルゴリズムの開発に取り組んだ。まず縦方向に10ミクロンステップ程度で画像を計算機に取り込むことについては、E373当時より3倍の高速化を達成した。次にこの画像を重ね合わせて二次元化して画像解析で飛跡の認識を行った。これにはneural networkの考え方によるアルゴリズムを用いた。飛跡を認識すれば線分として認識されるので、次にVertexを求めた。さらには数10ミクロン以内に3つのvertexがある事象を探すことになる。このプログラムを用いて、実際にすでに発見されているダブルハイパー核の事象が認識できることを確かめた。ただしまだゴミが多く、まずはエマルション中のウラン、トリウムのα崩壊の事象の自動解析を試みた。この事象はダブルハイパー核の場合と同じく、短いが濃度の濃い飛跡のvertexがあるのでよい例題である。このプログラムを用いたウラン、トリウムのα崩壊の探索を行い、結果をまとめているところである。この過程でダブルハイパー核探索のためのこのプログラムのS/Nの改良について重要な知見を得ることができた。
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