研究概要 |
移動知発現の共通原理を構成論的に考察するためには,最低限の設定から基本論理を探っていく「ミニマルデザイン」と呼ばれるアプローチが効果的である.そこで真正粘菌変形体をモチーフとして,非線形振動子を単純な運動機能を有するモジュールに実装した,可変形態型のモジュラーロボットを採り上げ,このロボットに状況適応的に形態を変形しながら移動する,アメーバ様ロコモーションを発現させる試みを通して,移動知の発現原理の理解を目指した.その結果,現在進行中の動きに即した受動的変形機能を持たせることで,優れた環境適応機能と耐故障性が発現することを明らかにした.
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