研究課題/領域番号 |
20036035
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
茶谷 直人 大阪大学, 工学研究科, 教授 (30171953)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2009年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | シロール / ボロン酸 / ロジウム触媒 / メチル-ケイ素結合活性化 / アセチレン / 芳香族ニトリル / アルケニルニトリル / シリル化 / ベンジルシアニド / 炭素-炭素結合活性化 / 炭素-炭素結合切断 |
研究概要 |
ロジウム触媒存在下、芳香族ニトリル類とジシランやヒドロシランを反応させると炭素-シアノ基が切断し、シリル化あるいは還元反応が進行することを見いだした。これらの反応は、鍵過程として、炭素-シアノ結合を切断しシアノ基をロジウム種に変換する素過程を含んでいる。そこで、発生した芳香族ロジウム錯体およびイミノアシル錯体の捕捉実験をおこなったところ、ジベンゾシロール誘導体が生成することを見い出した。この反応は、炭素-ケイ素結合の中でももっとも不活性なメチル-ケイ素結合の切断を含んでいる。そこで、この反応のさらなる展開として、オルトーシリルフェニルボロン酸とアルキンとを反応させることで、2成分カップリングへの応用を検討したところ、期待通りベンゾシロールが効率的に生成することがわかった。種々の内部アルキンが適用可能であり、多様なベンゾシロール誘導体を一挙に合成することができる。反応機構的にも興味ある反応経路を経ているが、その物性にも興味がもたれる。シロールは、有機半導体材料として注目されている化合物であり、実用化されているものもある。しかし、これまでのシロール研究はもっぱら単環型シロールを用いたものであり、縮環型シロールの研究例は極めて少ない。本反応は、ロジウム触媒反応であるため、従来の強塩基や強還元剤を用いる手法とは対照的に、幅広い官能基が共存可能であり、誘導体合成に優れた手法である。実際、官能基選択性はきわめて高い。
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