研究課題/領域番号 |
20039012
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
坂下 健 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (50435616)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ニュートリノ振動実験 / ハドロン生成 / ニュートリノ振動 |
研究概要 |
本研究の目的は、T2K実験において、電子ニュートリノ出現事象に対する背景事象の数を精度よく見積もる事、また、ミューオンニュートリノ消失事象から混合角、質量自乗差を精密に測定するためにスーパーカミオカンデ検出器(SK)での振動がない場合のエネルギー分布の不定性を小さく抑える事である。 そのために、陽子と炭素ターゲットとの相互作用からのハドロン(ニュートリノの親粒子であるπ中間子やK中間子)の生成を測定し、この結果をT2K実験のニュートリノビーム生成のシミュレーション(Beam MC)の中で使用する事で、ハドロン生成の不定性を減らして研究目的の達成を目指す。 今年度は、陽子と炭素ターゲットとの1次相互作用からのハドロン生成分布の高統計のデータをCERN SPS加速器を用いたNA61実験で収集した。1次相互作用からのπ中間子については、本研究の目的を達成するために必要な統計量をほぼ達成した。また、平成19年度に測定したハドロン生成のデータの解析を海外共同研究者と協力して行い、正電荷および負電荷のπ中間子の運動量一角度分布をまとめた。次に、T2K実験のbeam MCを用いた研究を進めて、本研究で収集したデータとこれまでBeam MCで使用していたハドロン生成モデル(GEANT-FLUKAモデル)と比較し、ニュートリノのエネルギー分布の違いについて約5%以下である事を暫定的に確認した。
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