研究課題/領域番号 |
20040003
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土居 守 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00242090)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2009年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2008年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 超新星 / 金属量 / 狭帯域撮像 / 多色撮像 / ファブリペロー分光器 / 星生成活動 |
研究概要 |
標準光源としてのIa型超新星の性質を、母銀河との関連に注目して調べることが本研究の目標であった。 観測的技術としては、効率の良い狭帯域撮像を実現するため、15色同時撮像カメラ(Dichroic Mirror型カメラ、以下DMC)に狭帯域フィルターを搭載し、複数のラインをまとめてファブリペロー干渉計で観測できるように、[SIII]920nmの範囲の輝線を含む波長帯をカバーするフィルター1枚および偏光フィルター1枚を製作した。昨年度に製作したものとあわせ、合計4枚のフィルター(ラインはHβ・Hα & [NII]・[SII]・[SIII]の5種類)をファブリペローエタロンと組み合わせ、実験調整を行った。あいにく年度途中でエタロンが不調となったが、無事修理に成功をした。その結果、温度安定性などで注意が必要であることなどがわかった。実際の天体観測は時間と予算の関係で、平成22年度以降にもちこし、よりしっかりと成果を出せるようにした。 また平成21年4月にチリで開かれる国際研究会へ出席し、チリ・アタカマに建設中の1m望遠鏡の立ち上げの準備を行った。望遠鏡は無事たちあがり、平成21年6月および10月に、Paαの水素輝線を近傍銀河において取得することに成功した。 研究成果については平成21年9月に山口大学で開かれた日本天文学会秋季年会および平成22年3月に弘前で開かれた特定領域の研究会などにおいて発表を行った。さらに、Ia型超新星に関連した論文3編を国際共同研究で発表した。
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