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ガンマ線バーストジェットのダイナミックスと中心エンジンの活動の相関

研究課題

研究課題/領域番号 20041002
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関千葉大学

研究代表者

水田 晃  千葉大学, 先進科学センター, 特任教員 (90402817)

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード高エネルギー天文学 / 数値計算天文学 / ガンマ線バースト / 宇宙ジェット / 衝撃波 / 超新星爆発
研究概要

ガンマ線の中でもロングバーストに分類されるバーストの少なくとも一部は非球対称性の強い超新星爆発起源であることが観測からも実証されつつある。爆発モデルは解明されていないがコラプサーモデルによるジェット状の爆発が支持されており、そのモデルに基づき親星中心で生成されたジェットのダイナミックスを数値流体シミュレーションによって調べた。
本研究では精密な星の進化過程から計算された現実的な親星モデルを用いて親星の質量、密度構造がジェットと親星外層との相互作用にどのように影響するかを調べた。熱エネルギーが卓越したジェットが生成されたと考え、そのジェットが親星中心付近から外層を突き抜け、星間空間へ進みダイナミックスが自己相似的になるまでを計算した。シミュレーション結果からジェットのエネルギー角度分布を求めた。この分布はジェット軸の付近のほぼフラットな成分とそこから広がるべき的な成分の2成分からなる関数でフィットできた。外側のべき指数はジェットがどの程度広がっているかを表す指標の一つであり、エネルギー角度分布の形状は観測頻度などに影響する。異なる親星モデルを用いてエネルギー角度分布のべき指数を比較したところ、ジェットの条件を固定した場合、親星の質量に大きく依存する結果が得られた。重い親星を通過するジェットほど、親星を突き破ってからは大きく広がり、エネギー角度分布は角度に対してゆるやかに変化する。ジェットの条件を変えた場合、同じ親星でもジェットのパワーが高く、初期の開き角の小さなジェットの方が大きく広がり、エネルギー角度分布はゆるやかに変化する。これは、親星の質量と平均的な密度に正の相関があり、親星中をジェットが通過する時に高密度の方がジェットの閉じ込めがよく効き、パワーが高く、初期の開き角の小さなジェットでも同様の傾向が強まるためであることを圧力分布から明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Angular Energy Distribution of Jets form Collapsars2009

    • 著者名/発表者名
      A. Mizuta and M. A. Aloy
    • 雑誌名

      AIP Conference Proceedings 1133 1133

      ページ: 106-109

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] Angular Energy Distribution of Collapsar-Jets

    • 著者名/発表者名
      A. Mizuta and M. A. Aloy
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal (掲載決定)

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] コラプサーからの相対論的ガンマ線バーストジェット2009

    • 著者名/発表者名
      水田晃
    • 学会等名
      日本物理学会第64回年次大会
    • 発表場所
      東京都、立教大学池袋キャンパス
    • 年月日
      2009-03-27
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] コラプサーからのガンマ線バーストジェットのエネルギー角度分布2009

    • 著者名/発表者名
      水田晃
    • 学会等名
      日本天文学会2009年春季年会
    • 発表場所
      大阪府、大阪府立大学中百舌鳥キヤンパス
    • 年月日
      2009-03-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Relativistic Jet Eruption from Collapsars2009

    • 著者名/発表者名
      水田晃
    • 学会等名
      44th Rencontres de Moriond -Very High Energy Phenomena in the Universe-
    • 発表場所
      イタリア、La Thuile、Plani be1 Hotel
    • 年月日
      2009-02-06
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 相対論的ジェットの収束性2008

    • 著者名/発表者名
      水田晃
    • 学会等名
      日本天文学会2008年秋季年会
    • 発表場所
      日本天文学会2008年秋季年会
    • 年月日
      2008-09-11
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Relativisitic Jets in Collapsars : its power and opening angle2008

    • 著者名/発表者名
      水田晃
    • 学会等名
      The Sixth Huntsville Gamma-Ray Burst Symposium 2008
    • 発表場所
      米国、アラバマ州、Embassy Suites Hotel Huntsville
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

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