研究課題/領域番号 |
20050023
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
浅野 素子 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 准教授 (80201888)
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研究分担者 |
杉浦 健一 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (60252714)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2009年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2008年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 二量体 / ビレン / 時間分解発光 / 二面角変化 / 励起状態 / 溶液 / けい光異方性 / 相互作用 / 光物性 |
研究概要 |
二つのクロモフォアが共有結合で連結している「二中心複合分子系」において、励起状態挙動と、高次系分子に特有に現われる光機能を、特に凝縮相における溶媒による揺動と二中心間相互作用の観点から、明らかにすることを目的とした。蛍光性分子であるピレンを、アセチレン基で連結した二量体においては、2つのピレン間の距離は固定されているが、アセチレン軸回りの回転に自由度をもち、互いの配向すなわち二面角が固定されていない。一連のアセチレン連結ピレン二量体において、時間分解発光測定・および蛍光異方性の測定により、励起状態において特異的にピレン二面角変化と電子状態緩和が連動する過程を見出した。また、量子化学計算から基底状態では二量体のエネルギーは二面角に依らないが励起状態においてはその遷移エネルギーが二つのピレンの二面角に大きく依存することが明らかとなった。すなわち、高い励起状態に励起されたピレン二量体は最低励起一重項状態に緩和後,励起状態で最も安定な構造にピレン二面角をかえる。このプロセスはピレンユニットの側鎖に依存し、また溶媒の粘性を変えると遅くなることが明らかとなった。
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