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左右非対称な形態形成におけるPitx2とPitx2の下流遺伝子の発現制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 20052017
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

白鳥 秀卓  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 准教授 (90362590)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2009年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2008年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード器官形成 / 発現制御 / 左右軸 / Pitx2 / Fgf10
研究概要

胚の左側特異的に発現する転写因子Pitx2の下流遺伝子の解析について、以下の研究成果を挙げた。
1. Fgf10は肺原基と心臓の流出路で左右非対称に発現している。私は、その非対称性がPitx2によって制御されることを明らかにしてきた。今年度、その制御に必要なPitx2結合配列を同定した。制御領域内に複数のPitx2結合配列があるが、必要な配列が肺原基と心臓の流出路で異なっていることも明らかになった。これらの結果は、Fgf10がPitx2によって直接的に制御されていること、その制御には器官特異的な共因子の必要性を示唆している。これまでに、Pitx2によって直接的に左右非対称な発現を制御されている遺伝子は同定されておらず、Pitx2が支配する左右非対称な器官形成機構の解明のために大きな発見であった。
2. マイクロアレイを使ったスクリーニングによって、野生型とPitx2変異マウスで発現量に差のあると判定された遺伝子の、マウス胚での発現様式を確認した。その結果、複数の遺伝子が、心房で左右非対称に発現していた。2個の遺伝子は、心臓の流出路で非対称に発現していた。これらは、Pitx2の下流遺伝子の候補であり、左右非対称な器官(特に心臓の)形成機構を解明する大きな手がかりとなった。
3. 肢芽におけるPitx2の左側特異的な発現について、Pitx2の発現細胞を追跡した。その結果、Pitx2が初期に発現した左LPMの細胞のみで発現を維持していることが分かった。しかし、Pitx2が発現した細胞の全てで発現が維持する訳ではなく、発生が進むと発現は一部の細胞に限局することも分かった。これらの結果は、遺伝子の発現維持機構を理解するために重要な発見であった。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Dysregulation of the PDGFRA gene causes inflow tract anomalies including TAPVR : integrating evidence from human genetics and model organisms.2010

    • 著者名/発表者名
      Steven B.Bleyl
    • 雑誌名

      Human Molecular Genetics 19(7)

      ページ: 1286-1301

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] A histone H3 lysine 36 trimethyltransferase links Nkx2-5 to Wolf-Hirschhorn syndrome.2009

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Nimura
    • 雑誌名

      Nature 460(7252)

      ページ: 287-291

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 左右非対称なFgf10の発現の発生時期における発現領域の変化とその制御機構2009

    • 著者名/発表者名
      白鳥秀卓
    • 学会等名
      遺伝情報DECODE・冬のワークショップ
    • 発表場所
      湯沢グランドホテル
    • 年月日
      2009-01-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] マウスにおける左右非対称な器官形成機構の網羅的解析2008

    • 著者名/発表者名
      白鳥秀卓
    • 学会等名
      第31回日本分子生物年会学会第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2008-12-12
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] 細胞工学2008年6月号2008

    • 著者名/発表者名
      白鳥秀卓
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      秀潤社
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

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