研究課題
特定領域研究
研究目的は、植物細胞内の栄養輸送に関する事象をライブ観察するために、新たな試みを確立させることである。本年、東北大学工学研究科、魚住信之教授並びに福井県立大学、日び隆雄准教授との継続中の共同研究において、カリウム膜チャンネルKATIの特異20アミノ酸領域を発見した。この特異残基は、SnRK2.6の標的である。更に、残基のリン酸化反応はチャンネル活性の調節に相関している(Sato et al. 2009)。KATI内のSnRK2.6の標的領域が解明され、相互作用系ペプチドは新規指示薬として適切か否かの検査が可能になった。無細胞系法は、検査工程で変異と変異誘発機能を増大させるために選択された。二つの合成ペプチドは、リン酸化反応前とリン酸化反応後のKATIチャンネルタンパク質の状態と一致するよう造られた。並行検査はKATI相互作用系ペプチドを明らかにした。栄養輸送は、モデル植物の細い半透明の根を用い、蛍光造影基盤の10ものツールを使用し研究されている。トマトのような太い根を持つ植物の内皮と内鞘の蛍光基盤造影は困難であった。本年度、根内で核ターゲット系蛍光タンパク質が発現する遺伝子組換えトマトの栽培が成功している。このトマトと無処理組織の薄片を使用する事により、YFPのような常時観察できる蛍光タンパク質でトマト根の内鞘細胞を表示可能にした。栄養輸送の調査は、イメージ最適化が可能な濃密な細胞質である根全体め現象に関連する。モデルシステムとして誘導追跡可能なため観察に、寄生性根コブセンチュウを使用した。センチュウは根内で移動するため追跡方法が大きな課題だったが、本研究においてそれを解決することができた。生きているセンチュウに蛍光マークを付けるという新たな手法が確立し、センチュウが植物根に侵入する過程と栄養運搬細胞の始動の画像化に成功した。(執筆中)
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Biochemical Journal 424
ページ: 439-448
Plant Journal 60
ページ: 852-864
http://gotolab.cris.hokudai.ac.jp/
http://gotolab.cris.hokudai.ac.jp/main/Derek_Goto_Lab.html