研究課題/領域番号 |
20054020
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
柳 茂 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (60252003)
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研究分担者 |
福田 敏史 , 生命科学部, 助教 (50372313)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2009年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2008年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ポリグルタミン病 / CRAG / 病態モデルマウス |
研究概要 |
1. CRAGの活性化機構の解析 CRAGは活性酸素を発生する種々の刺激によって核移行する。その分子メカニズムを解析した結果、活性酸素によりダイレクトにCRAGが酸化され、核移行することが明らかとなった。さらに、酸化されるシステイン残基を同定することに成功した。このことはCRAGが酸化ストレス応答に密接に関連していることが示唆された。 ASK-1やp38などの経路との関連性を検討するために、ドミナントアクティブおよびネガティブのコンストラクトの作成を行っている。今後、CRAGの核移行の動態おける影響を検討したい。 2. CRAGによるPML bodyのユビキチン化誘導機構の解析 CRAGによるPML bodyのユビキチン化を誘導するユビキチンリガーゼを同定する。まずはPMLに移行が報告されているユビキチンリガーゼRBCK1とParkinとの関連性について解析した結果、CRAGはRBCK1、Parkin結合してPML bodyに移行することが明らかとなった。とくにParkinとの関連性は神経変性疾患の病態を考える上で興味深い。 3. CRAGの分子標的の同定と機能解析 CRAGの結合分子を酵母のツーハイブリッド法を用いて検索した。その結果、興味深いタンパク質がいくつか同定された。今後、それらの会合の生理的意義について解析したい。 4. CRAGによるポリグルタミン病モデルマウスの治療効果の総合的に評価 小脳プルキンエ細胞にPolyQを発現させたトランスジェニックマウスを作製しポリグルタミン病モデルマウスを樹立した。CRAGを挿入したレンチウィルスベクターを小脳に注入し、小脳失調症状の改善を指標にその効果を様々な観点から検討した結果、著しい改善効果が認められた。現在、サルを用いて条件検討を行っている。
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