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形態形成運動における三量体G蛋白質シグナルの調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 20054021
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

布施 直之  京都大学, 大学院・理学研究科, 特定研究員(グローバルCOE) (80321983)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2009年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2008年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードG蛋白質 / シグナル伝逹 / 形態形成運動 / 胚発生 / ショウジョウバエ / シグナル伝達
研究概要

発生過程において、細胞は集団となってダイナミックに形を変え移動する。細胞運動の時空間制御に、三量体G蛋白質(G蛋白質)を介したシグナル伝達は重要な役割を果たしている。G蛋白質を介したシグナル伝逹はGPCRキナーゼ(GRK)などの多数の因子によって巧妙に調節されているが、シグナルの調節機構が形態形成運動にどのような役割をもつのか、わかっていない。本研究は、ショウジョウバエの原腸陥入をモデルに、形態形成におけるG蛋白質シグナルの調節機構の役割を明らかにすることを目的とする。私は、GRKの1つであるGprk2が原腸陥入に必須であることを見いだした。Gprk2の分子機能を解析することによって、形態形成におけるG蛋白質シグナルの調節機構を明らかにする。
Gprk2変異胚では、リガンドFogが制御するアピカル収縮の領域が広がっていた。FogとGprk2の2重変異がFog単独変異と同じ表現型を示すことから、Gprk2変異の表現型は異常なFogシグナルガ原因であることが示された。フランスのグループとの共同研究から、Fogのレセプターを同定し、Pogと名付けた。培養細胞を使った実験からGprk2はPogをリン酸化した。Gprk2のキナーゼ活性部位の1アミノ酸置換(K338R)は、Posをリン酸化する活性を失った。Gprk2変異胚における原腸陥入の異常は、野生型Gprk2によって救済されたが、(K338R)変異Gprk2によって救済されなかった。これらの結果は、Gprk2のキナーゼ活性が原腸陥入に必須であることを示すとともに、Gprk2によるPogのリン酸化がFogシグナルを調節し、細胞運動を時空間レベルで制御することが示唆された。今後、細胞運動におけるPogのリン酸化の影響を調べ、Gprk2の分子機能と役割の詳細を明らかにする。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Tre1 GPCR initiates germ cell transepithelial migration by regulating Drosophila melanogaster E-cadherin2008

    • 著者名/発表者名
      Kunwar PS
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology 183

      ページ: 157-168

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ショウジョウバエGPCRキナーゼは原腸陥入における細胞運動を時空間レベルで制御している2009

    • 著者名/発表者名
      布施直之
    • 学会等名
      日本発生生物学会 第42回大会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ 新潟
    • 年月日
      2009-05-30
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] GPCR kinase refines spatiotemporal pattern of cell movements in Drosophila gastrulation2008

    • 著者名/発表者名
      Fuse N
    • 学会等名
      Joint Meeting of the French and Japanese Societies for Developmental Biology
    • 発表場所
      Giens, France
    • 年月日
      2008-09-14
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] GPCR kinase regulates spatiotemporal pattern of cell movements during Drosophila gastrulation2008

    • 著者名/発表者名
      Fuse N
    • 学会等名
      41^<st> Annual Meeting for the Japanese Society of Developmental Biologists
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      2008-05-28
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ショウジョウバエ原腸陥入を制御するシグナル伝達機構2008

    • 著者名/発表者名
      布施直之
    • 学会等名
      41^<st> Annual Meeting for the Japanese Society of Developmental Biologists
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      2008-05-27
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

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