研究課題/領域番号 |
20055004
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大杉 美穂 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00332586)
|
研究分担者 |
西住 紀子 東京大学, 医科学研究所, 技術専門職員 (30396882)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2009年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2008年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 細胞生物学 / 母性因子 / 初期胚分裂 / 染色体分配 / 核膜形成 |
研究概要 |
研究代表者らはクロモキネシンKid欠損マウスの解析を通し、マウスにおいては受精後に起こる第二減数分裂終期の雌前核形成と、初めの数回の卵割分裂終期、すなわち卵細胞質の影響を強く受ける分裂(=maternal division)はその後の体細胞分裂とは異なる制御下にあることを示唆する結果を得た。本研究はKid欠損の影響や染色体局在がmaternal divisionでのみ顕著に異なる理由の解明を通し、maternal divisionとその後の体細胞分裂との違いを明らかにすることを目的としている。 昨年度までに、核膜構成因子のひとつを蛍光プローブとして用いたtime-lapse観察を行うことで、マウス初期胚における核膜形成時期をモニターする系を確立し、雌性前核形成期には分裂後期開始から核膜形成開始までの時間が非常に長いことを示唆する結果を得ていた。本年度は更に解析を続け、分裂後期開始から核膜形成開始までの時間は、1)卵割分裂期と比較しても非常に長いこと2)卵ごとに大きなばらつきがあること、3)この性質は精子核の侵入の有無とは独立に、卵自身がもつ性質であることを明らかにした。更に、Kid欠損卵の雌性前核が多核前核となるか否かを決める要因の1つが核膜形成のタイミングであることを見出した。
|