研究課題/領域番号 |
20056021
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
永井 義隆 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所疾病研究第四部, 室長 (60335354)
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研究分担者 |
藤掛 伸宏 国立精神・神経センター, 科研費研究員 (60467595)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2008年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 遺伝学 / 遺伝子 / 神経科学 / 脳神経疾患 / ショウジョウバエ / 神経変性疾患 / ポリグルタミン病 / トランスポーター |
研究概要 |
ポリグルタミン(PolyQ)病は、原因蛋白質内のPolyQ鎖の異常伸長により発症する遺伝性神経変性疾患の総称で、異常伸長PolyQ鎖を持つ変異蛋白質がミスフォールディングを生じ、細胞レベル・個体レベルで様々な機能異常を来たし、最終的に神経変性を引き起こすと考えられている。研究代表者らはPolyQ病における神経機能障害の分子メカニズムを解明することを目的として、ショウジョウバエモデルを用いた遺伝学的スクリーニングを行い、アミノ酸トランスポーターSLC7ファミリーであるSup1遺伝子を神経機能障害に関わる候補遺伝子として同定した。本研究では、Sup1が関わるPolyQ病神経機能障害の分子メカニズム解明を目的として、以下の研究を行った。 Sup1のRNAiを発現するトランスジェニックショウジョウバエを作製し、神経系でのSup1遺伝子RNAiノックダウンによるPolyQ病モデルショウジョウバエの寿命短縮に対する影響を検討した。その結果、PolyQ病モデルショウジョウバエの寿命短縮は有意に改善したことから、Sup1遺伝子の神経系での発現がPolyQ病モデルでの神経機能障害の発現に関与することが明らかになった。 今後、Sup1が関わるPolyQ病の可逆性神経機能障害の分子メカニズムの解明により、新たな対症治療法の開発につながることが期待される。
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