研究課題/領域番号 |
20058008
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 (2009) 東京大学 (2008) |
研究代表者 |
内藤 幹彦 国立医薬品食品衛生研究所, 機能生化学部, 部長 (00198011)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2009年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2008年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | Apollon / サイクリン / ユビキチン / FLIP |
研究概要 |
昨年度までの研究で、アポトーシス阻害タンパク質ApollonがCyclinAをユビキチン化するが、このユビキチン化にはApollonのUBCドメインは関与しないことが明らかになっていた。今年度はApollonによるCyclinAユビキチン化の詳細な分子機構を解析し、ApollonがAnaphase Promoting Complex/Cyclosome(APC/C)と協調してCyclinAをユビキチン化することを明らかにした。ApollonはAPC/CのコアサブユニットであるAPC3やAPC11と結合した。またAPC11とCyclinAとの結合はApollonを発現することにより顕著に増加した。さらにin vitroユビキチン化実験で、APC/CによるCychnAユビキチン化はApollonを加えることにより増加した。これらの結果からApollonによるCyclinAのユビキチン化にはApollonのUBCドメインではなく、APC/CによってリクルートされたE2-UBCが関与することが明らかになった。 FLIPの細胞内局在制御とFLIPによるWntシグナル増強メカニズムを解析し、FLIP-LはC末の核移行シグナル依存的に核に移行し、核のFLIP-Lはb-catenin転写複合体に存在することを明らかにした。これらの結果からFLIP-Lは細胞内ユビキチン化を阻害する事によりWntシグナルのメディエーターであるb-cateninを増加させるだけでなく、核に移行して転写活性を制御することにより細胞増殖に関与することが明らかになった。
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