研究課題/領域番号 |
20059025
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
近藤 久雄 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20205561)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2009年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 小胞体 / 網状構造 / 試験管内再構成系 |
研究概要 |
小胞体はタンパク質の産生・品質管理の場であり、細胞の根幹をなす細胞内小器官である。その形態は大変に特徴的で、細胞質全体に拡がる網状構造を示す。それらの構造は下等生物から哺乳類まで幅広く見られることから、その複雑な構造はその機能であるタンパク質の産生・品質管理と密接に結びついていると考えられる。そこで本研究では、チューブ状膜が分岐して形成する特徴的な小胞体の網状構造の形成維持機構を明らかにすることを目的とした。 昨年度に試験管内で小胞体の網状構造を再構成する系を立ち上げたので、その系を洗練されたものとすると共に安定化した。さらに、その系を用いて、小胞体の網状構造形成に必要な因子群の同定を行った。網状構造形成に細胞質上清が必須であったので、その細胞質上清を生化学的に分画して試験管内再構成系で活性を検討した。ショ糖密度勾配超遠心法で分画した後、MonoQで分画した所、二つの促進因子と一つの阻害因子を含む分画を同定できた。これらの分画はさらにハイドロキシアパタイトやMonoSを用いて精製を進め、質量分析でタンパク質の同定を行った。現在は、得られた因子の解析を進めているところである。
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