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染色体動態イメージングによる植物胚発生分化メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 20061020
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

松永 幸大  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40323448)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード染色体 / メリステム / 胚 / イメージング / オーロラキナーゼ
研究概要

(1) 単離胚のライブセルイメージング
染色体動態をRPS5A::H2B::tdTomato、微小管をRPS5A::GFP::TUA1で可視化したシロイヌナズナ形質転換体を作成した。まず、観察が比較的容易な根において発現を確認後、胚珠から単離した胚を用いて胚発生過程の細胞分裂イメージングを実施した。胚珠から取り出した単離胚を顕微鏡下で解析したところ、心臓型胚以降の胚で染色体動態や微小管動態により細胞分裂を3時間確認することができた。しかし、球状型胚の単離胚では細胞分裂は観察されなかった。このことは、ごく初期の胚における細胞分裂には胚乳が必要であることを示している。染色体動態を指標に、分裂期の細胞を特定したところ、細胞分裂は同調せずに起こることがわかった。細胞分裂の時間は約30分であり、根の分裂組織における分裂時間と大きな変化はなかった。
(2) ヒストン・リン酸化修飾酵素阻害による細胞分裂への影響検討
ヒストンのリン酸化は植物の細胞分裂においても特異的に見いだされるエピジェネティクマーカーである。ヒストンH3のSer10とSer28をリン酸化するオーロラキナーゼAtAUR3の細胞分裂における役割を動原体マーカーCenH3とチューブリンによるライブセルイメージングにより解析した。その結果、オーロラキナーゼはタバコBY-2細胞の体細胞分裂期において染色体整列や分離の制御に関与することを報告した。また、シロイヌナズナAtAUR3-RNAiラインは根の伸長が阻害され、地上部の生育も遅延した。さらに、このAtAUR3を特異的に阻害する薬剤を加えて、単離胚のライブセルイメージングを実施したところ、染色体が整列せずに脱凝縮することがわかった。このことは培養細胞における報告と一致し、AtAUR3は胚発生の細胞分裂も制御することが示された。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] In vivo manipulation of fluorescently-labelled organelles in living cells by multi-photon excitation2008

    • 著者名/発表者名
      Watanabe W, Matsunaga S, Higashi T, Fukui K and Itoh K
    • 雑誌名

      J. Biomed. Opt. 415

      ページ: 31213-31221

    • NAID

      120006980201

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Live cell imaging reveals plant Aurora kinase has dual roles during mitosis2008

    • 著者名/発表者名
      Kurihara D., Matsunaga, S., Uchiyama, S. and Fukui, K.
    • 雑誌名

      Plant Cell Physiol. 49

      ページ: 1256-1291

    • NAID

      10027333174

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 染色体イメージングによる細胞分裂解析2008

    • 著者名/発表者名
      松永幸大
    • 学会等名
      日本植物学会第72回大会
    • 発表場所
      高知大学朝倉キャンパス
    • 年月日
      2008-09-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.bio.eng.osaka-u.ac.jp/cl/matsunaga.html

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2018-03-28  

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