研究課題/領域番号 |
20200002
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研究種目 |
新学術領域研究(研究課題提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
理論経済学
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
中込 正樹 青山学院大学, 経済学部, 教授 (30137020)
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研究分担者 |
馬場 弓子 青山学院大学, 経済学部, 教授 (40302674)
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研究協力者 |
井出 英人 青山学院大学, 理工学部, 教授 (60082814)
浅野 裕俊 青山学院大学, 理工学部, 助手 (70453488)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
2010年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2009年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2008年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 脳科学的実験 / ニューロ・エコノミックス / 認知経済学 / 行動経済学 / リスク / 曖昧性 / 真の不確実性 / 社会系心理学 / ニューロエコノミックス / 双方向的変換 / 認知科学 / 認知哲学 / 経済理論 / エマージェンティスト・アプローチ |
研究概要 |
人間の「英知」の研究の第一歩として、まずDamasio(1994)のソマティックマーカー仮説に注目しつつ、リスクと不確実性に直面した時の人間の心理と脳の活性化をニューロ的に実験研究して、その理論的意義を検討した。ここで明らかになったことは次のことである。つまりリスク的な課題を容易なものから複雑なものに変化させていくと、被験者のリスク認知はある臨界点で曖昧性認知に質的変化を遂げる可能性があり、それは脳波計測では第一のCNV 脳波の部分的復活として現れること、また光トポグラフィ(fNIRS)によるさらに長期実験を行ってランダマイゼーションテストによる時系列データ解析を行うと、脳の部位としては、左眼窩前頭前野と左背外側部前頭葉が統計的に有意な活性化を示すことが発見できたのである。特に後者の研究の最大の意味は、光トポグラフィ(fNIRS)による長時間実験によって、従来不十分にしか研究されてこなかったフランクナイトの「真の不確実性」の問題を、世界的に初めてニューロ的に本格的に実験研究したことである。ここからさらに不確実性下における人間の英知の発現の可能性と限界性を、今後も引き続き研究していきたい。
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